手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

自粛と言う名のフォース

テレビで、北海道知事が悲痛な面持ちで小学生の登校自粛を呼び掛けていましたが、学級閉鎖をすれば、ウイルスが子供にうつる心配はかなり少なくなるでしょうが、私が再三申し上げているように、大人が働いている限り、コロナウイルスは広がってゆきます。そ…

自粛と言う名のフォースその2

どうもウイルス対策が一貫しません。今度は全国の小学生を一斉に休みにするそうです。子供を休みにしても、大人が働いていたのではウイルスは蔓延します。何度も言うように、狭い国土の中で、山手線の混雑した電車に乗って会社に通っていれば、みんなコロナ…

自粛と言う名のフォース(強制)

昨日コロナウイルスによるイベント自粛について書きました。一夜明けると、その流れは一層大きくなっていました。パヒュームや、エグザエルや、米津玄師の公演が相次いで中止になっていました。スポーツの国内大会なども中止です。出演者やお客様の希望は後…

九奇連開催中止

さて、今週末、29日、3月1日、月をまたいで二日間開催される予定だった九州奇術連合会が、突然開催中止になりました。そのことでこのところ忙殺され、ブログも出せなくて失礼いたしました。 公演中止は九奇連だけではありません。私のスケジュールの中で3つ…

アメリカ武者修行その2

さて前回は、アメリカに行き、マジックキャッスルの入り口まで来て、紙面が終わってしまいました。私の文章は毎回、原稿用紙6枚ですので、やむなく切りました。 マジックキャッスルは、ハリウッド通りに面したチャイニーズシアターを正面に見て、その真裏に…

猿ヶ京稽古場

私は群馬県猿ヶ京の稽古場を持っています。今日は朝から猿ヶ京に行きます。 私と前田、日向大祐さん、ザッキーさん、古林一誠さん、村川加苗さんの6人です。 向こうに、不用の大道具を持って行き、代わりに必要な大道具を持ってきます。その上で、稽古場の…

アメリカ武者修行その1

私が初めてアメリカに行ったのは24歳の年でした。一人で行くのも、心もとないので、高木重朗先生にお願いして、ツアーに同乗させていただきました。場所は、ロサンゼルスから少し離れた、パサディナと言う町で開催されるIBMの大会を見に行くツアーでした。…

シトロエンその4

シトロエンについて書けば話が尽きません。なんせ30年以上に渡る付き合いですから。シトロエンCXはこれぞフランス、これぞヨーロッパ文化の味わい濃厚な自動車でした。然しながら電気系統の故障が多く、頻繁に不便を強いられました。 ドアウインドーが途中…

シトロエンその3

実際シトロエンに乗ってみると、それは日々驚きの連続でした。まず。CXと言う車は、名車DS の後継者です。20年以上にわたって、世界を驚かし続けてきたDSも、その役を終え、後継のCXにフラグシップを譲りました。シトロエン社としては、10年20年先を予…

シトロエンその2

およそ自動車ほどその国の国民性を的確に表している機械もないでしょう。ドイツ人、アメリカ人、フランス人が作った自動車は、形状は自動車ではあっても、コンセプトが全く違います。ドイツ車が安全、堅牢、走りを前面に押し出しているとするなら、フランス…

シトロエン

20代の頃は、国産車に乗って仕事に行ってました。私は、特に特定の車に乗りたいとも、この車でなければいけないとも思ってはいませんでした。むしろ、サイズと、馬力がある程度あれば、普通の国産車で何ら不便を感じることもなかったのです。 ただし、一台…

中古のワゴン車

私は大学を卒業するとすぐに中古の車を買いました。この話は40年以上も前のことですが、周囲に少し差しさわりのある話をしますので、名前や企業名は伏せてお話しします。友人の情報で、友人の仲間のAさんがいる中古車屋さんを紹介してもらい。2リッターの商…

御贔屓さんとのお付き合い

ここまで書いてきたことを要約すれば、自分を支援してくれるお客様、すなわち、ご贔屓(ひいき)さんとどうお付き合いして行くか、と言う話です。支援者を募る、スポンサーを探す。こうしたことは今に始まったことではありません。私の親父でさえ、ご贔屓と…

仲間を作る3

マジシャンを見ていると、目の前にいるお客様をいかに自分のお客様に取り込むかという言うことを作戦を立てて捉えていないように見えます。いいマジックさえ見せたなら、お客様は自分のファンになってくれるに違いないと、思い込んでいます。それは作戦では…

仲間を作る2

仕事をくださったクライアントさんといかに仲良くなるかについて、いろいろ書きました。大切なことは、私の出演するイベントに携わった人となるべくたくさん、仲間になることです。話す相手は、経営者さんだけではありません。今回の催しを担当しているスタ…

仲間を作る

7日と8日はそれぞれ、大阪と富士の指導に行っていました。東京を離れていても新幹線の中や、深夜の寝付かれれないときにブログを書くようにしていますが、どうもこの数日は、肩と腰痛が一緒に出て来て、起きても寝ても痛みが消えません。病院にも行ったので…

人は何を求めて芸能を見る

私が20代の頃、アダチ竜光先生に随分お世話になりました。龍光先生は当時奇術協会の会長をしていました、テレビにも頻繁に出演していて、人気がありました。私の親父とは仲が良くて、よく一緒に楽屋でトランプ博打をしていました。その縁もあって、私を何…

何を語る2

マジシャンはマジシャンである以前に芸能人なのです。芸能人と芸人は意味は同じです。英語のエンターティナーとは訳せば寄席芸人のことです。芸人や、見世物と言うと嫌な顔をするマジシャンがいますが、英語のショウマンは、訳せば見世物のことです。エンタ…

何を語る

私が、「人にあったなら、とびっきり面白い話をすること。それが仕事をつかむチャンス」。などと言うと、「どうしたら面白い話し方ができるんですか」。と質問されます。多分、「面白い話の仕方」。なんていうノウハウがあってそれを聞き出せば面白く話せる…

人の輪を作る

仕事柄、お笑いの若手と飲むこともあれば、マジシャンの若手と飲むこともあります。酒に限らず、例えば、楽屋に5人くらい人がいて、そこで何か世間話しをすると言う時に、いったいどんな話をしたら人が喜ぶのか、人を楽しませると言うことはどういうことな…

花見で水芸

3月の25日26日、国立劇場の正門前で、水芸をいたします。この時期、国立劇場の表は桜の時期で、向かいの皇居は勿論、内堀通の桜並木と、あたり一面桜で埋め尽くされます。国立劇場では、3月20日ごろから、4月5日くらいまで、さくらまつりを開催し、日頃、玄…