手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

花見で水芸

 3月の25日26日、国立劇場の正門前で、水芸をいたします。この時期、国立劇場の表は桜の時期で、向かいの皇居は勿論、内堀通の桜並木と、あたり一面桜で埋め尽くされます。国立劇場では、3月20日ごろから、4月5日くらいまで、さくらまつりを開催し、日頃、玄関前のバスやタクシーの停まっている車寄せのところに、仮設舞台を作って、琴の演奏、三味線の演奏、落語、曲芸など、国立劇場ならでわの芸能を無料で披露しています。その中で私は2日間水芸をいたします。

 水芸を野外ですると言うのは珍しく、しかも桜の花見のシーズンの真っ盛りに演じると言うのは別格の見ごたえだと思います。時間は、1回目が11時20分から30分間。2回目が2時から30分、入場無料です。但し、席数は50席から100席くらいまでしかありませんので、満席の折は立ち見になります。悪しからずご了解ください。

 背景に、校倉造の国立劇場がそびえ、その前で演じる水芸はきっとインスタ映えすると思います。こうした仕事が回ってくるのも、長く手妻を続けてきたからこそで、長らく皆様に御支持いただいたことに深く感謝します。

 

 今月は、21日と、28日に、神田明神の中にある伝統文化ホールで、12時から手妻と芸者衆の踊りの会があります。食事付きで5500円だそうです。毎月2日ないし3日間開催いたしますので、是非一度お越しください。

詳細は東京イリュージョンまで。