ジャパンカップ 盛況
一昨日、3月7日(土)、ホテルニュー大谷で恒例のジャパンカップが催されました。私は第一回からマジシャンオブザイヤの賞状を渡すプレゼンターの役を務めています。
と言っても特別、私がマジシャンオブザイヤーの選考に携わっているわけではありません。ただ賞状を渡すだけの役を25年続けて来ました。それが多少なりともマジック界に役に立つならばと思いつつ、ただ頼まれるままにしてきたことです。
それにしても25年と言うのは長いですねぇ。会場に来ている参加者も、25年前とはそっくり入れ替わっています。よくぞ続いたと思います。田代茂さんの情熱と経済力によって継続されている催しです。
いつもは夕方の表彰式から参加するのですが、今回は、午後1時からのクロースアップコンテストから参加しました。チャレンジャーは8組。平均的にレベルの高い人達でした。見ていて退屈するようなことはありませんでした。特に後半の4組はどれも面白い内容でした。でいしゅうさんとMASATOさんは、独特な内容で興味を感じました。マジックとしては不思議でした。コンテストとして見たならこれでいいのでしょう。私が注目していたマジシャンは、もっさんです。
去年の福井での天一祭で、もっさんはゲスト出演していました。久々にもっさんの演技を見たときに、喋りの安定感と言い、マジックの演技の巧さと言い、随分上手くなったと感じました。これはひょっとすると今年の後半あたりにブレイクするかなぁ。と予感を抱かせました。
それを確かめる意味でも、今回彼がコンテストに出ると言うので、もう一度見ておきたかったのです。まぁ、本来もっさんはコンテストに出る必要はないでしょう。他のコンテスタントはみんな若手で、しかもアマチュアが多かったため、もっさんの安定感はレベルが違って見えました。不思議を見せる人は何人もいたのですが、キャラクターと言い、演技の安定感と言い、格違いでした。当然優勝です。
彼がプロとしてこの先、もう一つ上を目指したいと望むのなら、コンテストの中での評価を求め続けるのではなく、一般観客が何を求めているのかを真剣に考えて、全ての演技を見直したほうが良いでしょう。今やっていることは勿論旨いのですが、狭いマジックの世界の仲間の評価ばかりを気にしているように見えます。才能があるだけに勿体ないですねぇ。
彼がブレイクするかしないかは彼がこの先、観客を本気で捉えて自身のスタイルを作り上げて行けるかどうかにかかっています。プロが目指す道はコンテストの評価ではないのです。
さて、今回のジャパンカップで素晴らしい体験をしました。それはNHKのアナウンサー、古谷敏郎さんによる、アナウンサーについてのレクチュアーでした。実際アナウンサーがどこを見て話をしているのか、とか、ひとつの話を15秒でまとめると理解しやすい。などと言う具体的な事例が数々出て来て、参加者は感心することしきりでした。
こうした、マジックのタネのレクチュアーではない、アカデミックなレクチュアーは日本のマジック界の成熟度合いを感じさせます。素晴らしい企画だと思いました。
その後、林王子さんと言う岡山在住のプロマジシャンの演技がありました。喋りが達者で、陽気な演技でした。
そして表彰式。功労賞には、鹿児島のプロマジシャン瀬紀代功さん。80歳を過ぎてなお現役で活躍されています。この時プレゼンターをする役がマギー司郎さんで、私が依頼したのですが、どうしたわけかこの晩は来ませんでした。私の留守番電話にも連絡がありません。翌日も連絡が取れません。こんなことは今までなかったのに、一体どうしたのでしょう。
フェローシップ賞にRyu-ka さん。
著述文化賞は古谷敏郎さん。それに同じくNHKのプロデューサー、城光一さん。ベストクロ-スアップ賞は、林王子さん。そしてマジシャンオブザイヤーはプリンセス天功さん。私が賞状を読み上げる間際に会場に到着して無事受賞。めでたしめでたし。
表彰式の後は解散です。私は和服で昼からずっといましたので、少し疲れました。帰りに弟子の朗磨とレストランで食事をして、その後真っすぐに帰宅をしました。久々フラストレーションの溜まらないマジックショウを見て上機嫌で帰りました。
つづく