手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

キタノ大地さん

昨晩、名古屋から大阪に着いて、ホテルに泊まり、 今日は朝から大阪の指導です。 大阪は十年以上、毎月指導に通っています。 私は何とか大阪でステージの仕事を手に入れたいと思い、 大阪の指導に翌日、あちこちの有力者を訪ね歩いて、 自身の演技を売り込ん…

峯村健二さん

昨日は富士の有志に指導。 今日は朝から名古屋のUGMで指導。午前中は、一般のマジック指導です。 リングや、ゾンビや、ピラミッドなどを指導します。 午後からは手妻(和妻の指導です) これらは30年以上前からアイビデオと言う会社で出していたビデオの内…

指導するということ

前日にお話ししたとおり、今日から三日間、関西に指導に行きます。 この活動はもう十年続いています。 私は、指導をかなり古くから続けていまして、 生徒さんの中にはすでにプロになっている人、あるいは、アマチュアで、もう20年以上続けている人など、様…

ステージと指導

コンテスト必勝法は数日お休みします。 私のブログは奇術論になってしまい、私の日常がめったに語られません。 少し私のことを書きましょう。 今日は午前中は日本舞踊に行きます。 そのあとマジックの新作を考えるための素材を求め東急ハンズに行きます。 帰…

コンテスト必勝法その3

必勝法の1,2をお読みになったうえでここをご覧ください。具体的な解説をいたします。 手順 手順と言うのは、ただ自分のできることを順に並べたならそれでいい、と言うものではありません。各パートをいくつかまとめて一つの手順にすると言うのはコーディ…

コンテスト必勝法その2

前回は「自分が入賞することにばかりこだわるな。それ以前にマジックの世界の一員になる覚悟はあるのか。あれば周囲を見渡して、人の善意に気づけ。そうすれば周囲は自然にあなたを押し上げてくれる」 と、言う話をしました。しかしコンテスト必勝法と銘打っ…

コンテスト必勝法

ネットでの種明かしに多くの紙面を割いてきました。種明かしの話ばかりにかかわっていると、自分自身が低い次元の世界に置かれているような気がして滅入ってきます。気分を変えて、コンテストについてお話ししましょう。 タイトルに、「コンテスト必勝法」と…

指導と言う名の金もうけ

今から15年前のことになります。 私はハワイのマジックコンベンションに出演しました。 とても小さなコンベンションで、参加者は300人程度だったと思います。 私はそこで、ステージとクロースアップ、それにレクチュアーの3つを依頼されました。正直な…

種明かしと指導

今回は種明かしと指導について私の考えをお話ししましょう。初めに申し上げますが、種明かしと指導は全く別物です。しかし、種明かしをするマジシャンがしばしば言い訳として、「自分は指導をしているんだ」と主張する人がいます。 かつて、テレビの種明かし…

そもそもプロというものは

今から20年も前のことですので、ご存じない方も多いかと思います。私は、ザマジックと言う季刊誌(年4回発行)に「そもそもプロマジシャンというものは」と言う、エッセイとも、指南書ともつかないものを書いていました。 なぜ、そんなものを書こうと思った…

いけないことはいけない、でも

今日は朝から鼓(つづみ)の稽古です。鼓は月に4回、お師匠さんが私の自宅に見えて、ご指導くださいます。鼓は口唱歌(くちしょうが)と言ってお経のようなものを丸暗記して、それに合わせて鼓を打ちます。ポーポースポポー、ポーポーポー 、とか。チリカラ…

間違いは間違い、嫌は嫌と言うべき

ネットでの種明かしは前々から多くのマジック愛好家が問題視していました。 しかし、多くの愛好家が、種明かしで迷惑をこうむっているならなぜはっきりと迷惑だと言わないのですか。陰でネットで種明かしをしている人の悪口を言って、こそこそ批判して、それ…

マジック界の様々な問題

先月8月には、マジック界で、思いもよらない問題がいくつか起きました。 なぜこんなことが立て続けに起こるのか、実は、それぞれの問題は、大元をたどれば一つのことにつながります。私のところに意見を求めてくる方も多いので、ここは丁寧に私見を述べよう…

芸を受け継ぐということ

さて今日は、午前中に弟子の前田将太に稽古をつけ、 午後はマジックを習いに来るアマチュアさんに指導をします。 その間の時間は、二か月も神田で使った仕掛の修理をしたり、 少し新しいアイディアを加えて、道具の作り直しをします。 結局一日中手妻にかか…