手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

GOTOやめますか通勤やめますか

相変わらずの偏向報道

 朝のニュースを見ていて驚きました。医者も、テレビ局も一斉に、「GOTOキャンペーンを利用した人と、外出しなかった人を比較して、GOTOキャンペーンを利用した人のほうがコロナの感染者が多かった」。としたり顔にデーターを報道していました。当たり前じゃぁないですか。

 どこにも行かなかった人と、観光に出かけた人のどちらがコロナ感染者が多かったかと問われて、家にいる人のほうが感染者が多かったらそれこそ謎です。全く恣意的に国のGOTO キャンペーンを批判しているのです。これは比較対象が違います。恐らくどこかの野党が自民党を批判する材料を作ろうとして、情報操作をしているのでしょう。

 

GOTOやめますか、通勤やめますか

 もし、GOTOキャンペーンによる感染者の拡大を語るなら、「毎日、通勤電車に乗っている人と、たまにGOTOキャンペーンで観光旅行に出かけた人のどっちが感染者が多いでしょうか」。と、問うべきなのです。 そうであるなら、答えは明らかでしょう。毎朝通勤電車に乗っている人のほうが明らかに感染者が多いはずです。

 私はコロナが騒がれ始めた2月ころからこの話を繰り返ししていますが、日本で最も密なのは通勤に使う電車、地下鉄、バスです。もし、自粛を求めるなら、まず第一にストップしなければならないのは、交通機関であり、それをしないのなら、飲食店や劇場に自粛を求めても意味ないのです。

 わずかばかりの人を集めて催しているライブハウスや、劇場を感染対象に祭り上げて、テレビカメラが入って大騒ぎしたのはあまりにみっともない話です。飲食店も同じで、幾ら衛生に気を使って、消毒液や、アルコールを置いて、検温までしてみても、年末のかき入れ時に自粛を求められたなら、結局店は倒産してしまいます。マスコミも、医者も政治家も、飲食店やホテル従業員の生きる権利を奪っているのです。

 「そうは言っても2週間の辛抱じゃないか」。いいえ、我々はもう11か月も辛抱しています。これ以上辛抱しては生きては行けません。

 私自身のことを言うなら、年末も正月も、殆ど仕事が発生していないのです。時々大きなショウの依頼が来るから何とか生きては行けますが、仮に、私が、一人でスライハンドをしていたり、クロースアップをしていたなら、半年も前に収入の道は全く途絶えていたでしょう。私だけではありません。俳優も、ミュージシャンも、お笑いも、マジシャン同様に、みんな将来を考えると暗然たる思いで生きています。

 無論、政治家や、医者にとってはマジシャンの生活など、どうでもいいのでしょう。飲食店や、ホテルを犠牲にしても平気なのですから。マジシャンのことなど知ったこっちゃぁないのです。然し、今のやり方ではこの先社会が動かなくなってしまいます。年明けには大量の倒産する企業が出て来るでしょう。

 今回の菅総理がGOTOキャンペーンにこだわって続けようとする措置は、地方自治体よりも、医者よりも、菅総理のやり方のほうが正解です。感染を防ぐために、衛生面に気を使いつつ、同時に経済を停滞させないように手を打つことが今の日本の生きる方策なのです。

 然し、いたずらに世間に金をばらまけば景気が良くなると言うものではありません。そもそも、景気浮揚策のために、GOTOキャンペーンをしてるさ中に、マスコミが、外出しなかった人と、GOTOキャンペーンに出かけた人を比較して、GOTOキャンペーンに出かけた人のほうが感染者が多いなどと言う、露骨な情報操作をすれば、せっかく金をかけて景気浮揚を狙っている政府の政策をしぼませる結果になり、経済は一層機能しなくなってしまいます。

 ここは菅総理もはっきりと、マスコミに、不毛な批判をしないように呼び掛けて、景気浮揚に協力してもらうように依頼すべきです。

 

 私がこんな話をしているそばから、大阪の市長は、「年末年始の初詣や外出は控えよう」。と言っています。とんでもないことです。初詣、新年会は是非やるべきです。今から数年前、インフルエンザが猛威をふるって、死者が毎日数千人出ていた時ですら、飲食店は自粛をしなかったし、初詣や新年会を止めたほうがいいという政治家はいなかったではありませんか。何をいまさら、コロナに限ってそんなことを言うのですか。

 インフルエンザの時には何も言わなかった人たちが、コロナを事大と捉えて大騒ぎをして、自粛を呼び掛けている姿は、客観的に見たなら、言いやすい所にコロナの責任を持って行って、事を済まそうとしているように見えます。これは弱者いじめです。

 本当にコロナの蔓延を助長しているのは、山手線であり、私鉄であり地下鉄です。そこに切り込まなければ本当にコロナの感染を止めることは出来ません。

 医者も政治家も、マスコミも、一連の行動を見ていると、後世に、あの時何もしなかったからこうなった。と批判されることを恐れて、自己保身で自粛を求めているように思えます。病院が足らない、ベッドが足らないと言っても、軽い感染者まで受け入れてしまうから足らないのであって、過剰なマスコミの煽りが、日本中を狂わせてしまった結果です。

 その煽りも、元を正せば、毎日知事がテレビに出てきて感染者の数を数えているうちに、すっかり国民が怯えてしまったのです。2000人の死者が出たと大騒ぎしますが、毎年正月に餅をのどに詰まらせてなくなる年寄りの数が2000人出ます。交通事故の死者は年間3500人です。それとコロナの死者が2000人を超えたことと比較をして、それほど大きな出来事ですか。3年前にインフルエンザで数万人が亡くなったときには死者の数など数えなかったではないですか。何をいまさら騒いでいるのですか。日本がフランスや、イギリスの状況にいたるまでにはまだ相当に余裕があるはずです。

 日本人は慌てず騒がず、普通の生活を送るべきです。もうじきワクチンがやって来ます。クリスマスも正月も例年と同じく普通に過ごしましょう。

続く