コロナを守って大不況
どうもまた、自粛要請が活発化しそうな傾向にあります。本当は、「アーノルドファーストさんのこと」をあと二回で書き終えたいのですが、どうも自粛の流れが大きくなって来ていて気になりますので、一言書かせてもらいます。
東京都の医師会会長さんが、「これ以上感染者が増えたなら、病院は対応ができない」。と言っていました。すると、マスコミや、政治家は「それは大変だ」。とばかりに自粛要請を始めようとします。GOTOキャンペーンも一部見直しに入りました。
ちょっと待ってください。GOTOキャンペーンにはいろいろ問題があるとしても、せっかく観光、行楽に動き出した国民の活動に自粛は大きく水を差す結果になります。なぜ極端から極端に走るのですか。1日2500人の感染者が出ると、本当に病院は対応ができませんか。そんなことはあり得ないでしょう。こんがらがった話を一つ一つほどいて、真実を探して見ましょう。
先ず、日本人が一日に何人感染したら、病院の対応が利かなくなるのですか。今日本人は1日2000人から2500人の感染者で推移しています。アメリカは1日10万人、フランスは1日5万人です。日本の人口の約半分のフランスが、連日5万人の感染者を出している状況でも何とかやっていることを思えば、人口が倍もいる日本で、感染者が10万人になっても対応できるのではありませんか。もしそうなら全然桁の違う話でしょう。
「いやいやそうではない、日本は、感染しただけで入院を認めてしまうから、ベッド数が足らなくなるのです」。と言うお医者さんがいます。そうなら、感染者を無暗に入院させるのはやめたらどうでしょう。自宅療養するように切り替えたら良いのです。重症患者だけ入院させたらよいのです。
スゥエーデンなどは当初からそうして、重症患者のみを入院させています。それでなければ病院の少ない国では対応ができないのです。日本も同様にしては如何でしょう。
そもそも何人感染したなら危険な状況になるのか、数の上限が不明です。そこを明記したうえで自粛要請を考えてください。
実際、感染者は増えてはいますが、死亡者はずっと横ばいです。なぜ感染者が増えて、死亡者が上がらないのかと言うなら、恐らく、検査体制が半年前よりも充実して来たからでしょう。検査をする人が半年前より増えたなら、感染者もそれに比例して増えて行くのは当然です。決して今、新たに患者が増えたわけではないはずです。
今現在、死亡者が横ばいであるなら、何を理由に自粛要請をするのでしょうか。日本人のコロナによる死者は、これまで11か月間で2500人です。「それ大変だ」。と大騒ぎをする前に、1億3000万人の人が11か月で2500人亡くなったと言う話は、それほど大事（おおごと）な話なのかどうかを先ず考えなければいけません。
毎年、交通事故の死亡者は約3500人います。コロナよりもはるかに多い数です。そうであるなら、「3500人も亡くなるなら、危険だ。自動車を買ってはいけない。乗ってはいけない」。となりますか。なりません。人の生活にはリスクがつきものだからです。極端から極端に走っても誰も幸せにはなれません。
2500人もの人が亡くなったのはお気の毒ですが、一つのウイルスで年間死亡者が2500人と言うのは、大感染とは言えません。江戸末期に大流行したコレラの死亡者が日本全体で25万人といわれています。日本の人口が3000万人くらいの時代の25万人です。今の時代で考えたなら100万人くらいの人が短期間に亡くなったことになります。
冷静に考えてみたなら、コロナよりも毎年やってくるインフルエンザのほうがはるかに危険です。然し、いくらインフルエンザが蔓延しても、これまで飲食店は全く休まなかったではありませんか。何をいまさらコロナに限って自粛要請を求めますか。
テレビもまたぞろコロナを話題にして、居並ぶタレントが深刻な顔をして自粛要請を促しています。何の意味がありますか。今度自粛要請をすれば、いよいよこの国は倒産の嵐が吹き荒れます。こんなことで国を滅ぼしていいのですか。
不思議なことにテレビ局は、私のように、「コロナなんて大した病気じゃない。寝てれば治る」。なんていう人を使いません。（私と同じような考えの人は実はたくさんいるのにです）、危険な方へ、危険な方へ話を勧めます。しかし1年大騒ぎをして、死者2500人と言う感染病の一体何が危険なのですか。
実際、コロナウイルスがはびこった今年1年を眺めて、日本人の死亡者数は、増えたのかと言えば逆で、減っているのです。なぜかと言うなら、みんなが手洗いマスクをしたおかげで、インフルエンザの患者が減ったからです。
先の江戸末期のコレラが蔓延したときには、焼き場が間に合わなくて、順番待ちの列が延々つながったそうです。棺桶屋さんが間に合わなくて、昼夜寝ずに棺桶を作りまくったと、浮世絵に描かれています。そんな状況が今の日本にありますか。大騒ぎをする理由が一体どこにありますか。
自粛要請をすれば一時は感染者を減らします。然し二、三か月して開放すれば数字は元に戻ります。意味がないのです。この間に風評被害で飲食店や旅行会社、芸人に至るまで、失業します。会社が倒産して、従業員が失業すれば、彼らは病院にも行けなくなります。そうなれば益々重症患者が増え、一層コロナウイルスははびこります。
人はコロナで失業するのではありません。無責任な風評被害でつぶされるのです。コロナは危険ではありません。危険なのは人の無責任な発言です。
大切なことはまずみんなの生活が維持できるように、余計な風評を語らないことです。テレビの無責任な番組作りこそ取り締まるべきです。小池都知事はさっさとコロナの話題から姿を消しています。このまま自粛を求めたなら自身の評判が悪くなることを知っていますから、コロナに関わらないようにしたのでしょう。夏までの小池都知事のお姿から考えるなら、信じられないほどの変身です。立派な生き方をされています。
実際、この先は自粛要請はもう無理です。この先、次々会社が倒産したなら、来年のオリンピック開催など夢のまた夢です。今は人の生活を安定させることが第一です。手洗いマスクは必要としても、ワクチンが出来ない限り、我々のできることには限りがあります。周囲の人を悪人に仕立てようとせずに、互いが理解し合って生きて行くほかに解決策はないのです。通常の生活を維持することが第一です。旅行結構です。食事結構です。アルコールいいじゃないですか。手を洗うよりも飲んだほうが陽気になれます。風邪をひいたら寝ていてください。寝ていれば治りますから。
続く
