手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

コロナの一人歩き

コロナの一人歩き

 

 今、関西地区で新種のコロナが広がり、またまた緊急事態宣言が出るかと言うところに行きそうですが、私がこれまで1年3か月、折に触れて申し上げてきたように、本当にコロナはそこまで危険なのか。あまりに過剰に反応しすぎてはいないか。と言うことを、医師の立場から意見を述べる先生が出てきました。

 慈恵医大病院の外科医で、大木隆生先生です。詳細は、先生の名前でyoutubeを検索してご覧ください。

 つい最近まで私も慈恵医大に入院していましたが、私は内視鏡の医療を受けていたため、外科の先生とは接触はありませんでした。然し、同じ建物の中に、ここまで明確にコロナに対する意見を言う先生がいたことに喝采を送りたいと思います。

 内容は、コロナに対する対応が過剰であること。病床数がひっ迫していると言っても現実にはひっ迫していないこと。酸素呼吸の機械が足らなくなると言いながらも、日本で酸素吸入をしているコロナ患者は60人しかいないこと。

 コロナの感染者が増加していると言いながらも、数年前にインフルエンザが蔓延していたころの患者数から比べたなら少ないこと。アメリカ、イギリス、フランス、と言った国々では感染者は深刻な問題ですが、日本をはじめとしたアジアでは決して多くはないこと。などなど、一つ一つを具体的に解説しながら、今の状況はコロナに対して過剰反応をしていると述べています。

 そのうえで、多くの飲食店や企業を休業に追い込むようなことをしていては、この先日本が大不況に陥り、それによって多くの自殺者を生むことになる。このことを放置して、目の前の患者だけを相手にしていても問題は解決をしない。

と、言ったことが述べられています。. 

 

 外科と感染病とでは専門分野が違いますが、それでも、今の状況が異常だと言うことを医師の立場で語ることは勇気あることと思います。

 私が良く言う、私の知人の医師(複数です)は、私にコロナの話をするときには必ず、「この話は私が行ったと言わないでくださいよ」。と、前置きをして、「コロナは風邪です」。と言います。これは知り合いの医師すべてがそう言います。「今の状況は過剰反応をしている」。と。然し、自らは決してそのことを言いません。なぜかと問うまでもありません。「○○病院の○○先生がそう言った」。と言えば、もし感染者が多少増えたときや、死者が増えたときに苦情が殺到するからです。

 今の時代は何か不測の事態が起きれば、必ずそのことで犯人探しをします。不測であれば誰も予想はできないはずなのですが、それを特定の人のせいにして騒ぎ立てます。それが直接自身が運営している病院に降りかかればたちまち廃業になってしまいますから、医師は軽々にものが言えないのです。

 国民全体がヒステリックになっています。然し、知人の医師は、オフレコで、「実際のデーターを見れば、コロナが大したウイルスではないことは明らかです。現実に、コロナの死者数によって、日本人が爆発的に死者を増やしているわけではないのです。むしろインフルエンザが流行していた数年前よりも、死者の数は減少していて、この一年だけでも日本人の平均寿命は延びているのです」。

 その意見に対して私が、「そうならなぜこうも毎日テレビが大騒ぎをして、国や地方自治体が自粛要請をするのですか」。「多分、マスコミが煽りすぎたのでしょう。煽ることでとんでもなく視聴率が跳ね上がったため、テレビ局はコロナの番組をやめられなくなってしまったのでしょう。その騒ぎに、国や地方自治体が引きずられて、自粛要請を繰り返しているのです」。

 「でも実際には大阪などで感染者が増えています」。「これを増えていると言えるかどうかです。大阪が700人を超えたから、さぁ大変だと言うのは、例えばフランスのように、毎日5万人の感染者を出している国から見たなら、何が大変なのか首をかしげてしまうでしょう。700人が何人になったら危険なのか、各都市の危険度の数値が出ていません。数が曖昧なまま、700人が危険だと言うのは根拠がないのです」。

 実際多くの医師は、コロナを風邪だと言っています。コロナはこの先、一定の感染者を出せばその後は収束して行くはずだと考えているようです。しかしだから「コロナは大したことはない」。と言えば、ネットなどで攻め込んで来る人たちがいますので、今は物が言えないのです。

 然し、そうして、日本人全体が、自らの生活を縛り付けて、過剰な自粛をしているうちに、飲食店やホテルは倒産し、劇場公演やコンサートは壊滅的な打撃を受け、広告代理店や、イベント会社は仕事が成り立たなくなっています。

それにつれて、農業従事者や、漁業関係者、食品販売、などなどありとあらゆる企業や個人が危機に瀕しています。これを放置したままにしていると、そこに勤めていた従業員やアルバイトは仕事を失い、芸人たちは出演場所がなくなり、新たなアルバイトを探して生きなければならなくなっています。然し、仕事先は減り、どんどん生きるすべが狭められ、このまま行けば国自体が大不況に陥ります。

 こんな状況がいいわけはありません。誰かがはっきりと物を言わなければ現状の打破はできないのです。そこへ現れた、大木隆生先生はご自身の危険も顧みず、正論を語っています。私のような手妻師が医療を語っても説得力はありません。医師として根拠のある発言をされる方が現れたことを素晴らしいと思います。この先もどんどんご意見をyoutubeに出していただきたいと思います。

 

 

玉ひでの公演

 今月の玉ひでは、17日です。私と、若手数本によるショウ、それに親子丼のセットです。親子丼は通常2時間待ちをして並ぶ状況ですが、私のショウをご覧になられる方々は待たずに食事ができます(事前にご予約ください)。詳細は東京イリュージョンをご覧ください。申し込みはあと4人ほどで締め切ります。