手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

年の瀬にコロナ騒ぎ

NHKテレビ

 一昨日(15日)NHKゴールデンアワーで、マジック番組がありました。ある人から、ぜひ見てほしいと言われていたことを思い出してチャンネルを変えました。内容は、どうもあまり印象のいいものではありませんでした。

 マジシャンが一つ演技を終えて、その後マリックさんが演技に横やりを入れて、演技の矛盾を突き、やり直しをさせる。どうでしょう?。若いマジシャンは、NHKのせっかくいい時間帯に出してもらい、持ち時間もしっかり貰っていながら、内容が、狭い種の話にこだわっています。肝心のマジシャンの魅力が引き出されていません。ショウを楽しみたいと言うお客様に、ショウの内部事情を見せてしまっています。これが楽しいでしょうか。第一、マリックさんともあろうお方がどうしてこうした企画に出て来るのでしょうか。テレビ局にしっかり意見を言っては如何ですか。

 恐らく制作側としては、ただ普通にマジックを見せていただけでは視聴率が取れない。と考えているのでしょうが、そうであるなら攻めている個所が違うように思います。ここから優れたマジシャンが生まれるとは考えられません。これを見た少年少女がマジシャンになりたいと思うかどうか。「マジック界は一層混迷を深めているなぁ」、と思い、チャンネルを変えました。

 

GOTOキャンペーン中止

 GOTOキャンペーンは何とも煮え切らない結果に終わりました。中止をするなら一か月前に中止していれば、今頃は再度復活をして、年末年始の掻き入れ時に、飲食店や、ホテルは一息ついたはずです。ここへきてのGOTO中止は多くの飲食店やホテルが、年末の予約を取って、人の手配を済ませ、食料を発注した後の中止になりますから、どの企業も総崩れになります。農家や魚河岸に至るまで、経済的な打撃は大きいでしょう。これでは企業倒産を作るために中止していることと同じになります。

 

 菅首相が、「ガースーです」とあいさつをしたことからして世間の批判にさらされていますが、どうして、菅首相が自らを「ガースー」と言ってはいけないのでしょうか。所詮冗談なのですから、「ははは」と笑えばそれでおしまいの話です。「ふざけている」。と言うのは野暮です。菅首相はふざけて言っているのです。「こんな時になんだ」。と言うのは笑いを理解していません。こんな時に言うからおかしいのです。「こんな時、こそ「ガースー」の出番なのです。

 むしろ問題はGOTOキャンペーンを中止したことです。ガースーさんもここまで粘ったのなら、来年1月末まで粘るべきでした。菅首相が、経済とコロナの狭間に立って、経済を守ろうとしている姿勢は国民にもよく理解しているのですから、政治生命をかけてでもGOTOは守るべきだったと思います。

 そもそも旅行や外出が感染源だと言う根拠はないのです。乗り物が感染を大きくすると言うなら、日々の通勤はとんでもなく感染を広げているはずです。しかし実際は、2分に一度やってくる満員電車に乗っていても、東京の感染者は一日500人程度です。

 これを多いと言う人がいますが、微々たる数です。もし本当に感染力の強いウイルスならこの1000倍になるはずです。通勤電車ですら、こんなレベルであるのに、郊外に出かけて温泉や観光をすることにどれほど悪影響があるのでしょうか。

 医者は、通勤することと、温泉に出かけることのどちらが感染を増やすと考えているのか説明しなければいけません。最も根本的なことが医者の口から語られていません。そんな状況で、GOTOキャンペーンだけを目の敵にするのは不公平です。 

 

 GOTOキャンペーンの是非を語る以前に、日本の感染者はこのまま増え続けるのでしょうか。私はどうもそうではないように思います。今のところ微増してはいますが、アメリカや、フランスのように爆発的な増加は考えられないと思います。

 その理由は、アジアの各国がすでに感染が収まっているからです。アジアの中で日本だけ例外的に感染が増加するとは考えられませんし、増加するならとっくに増えていなければいけません。GOTOキャンペーンをを中止するしないに関わらず、近々にコロナの感染は収まるだろうと思います。

 元々、コロナウイルスはよほどの濃厚接触をしない限り感染することはないようですし、日本では、マスクや手洗いが徹底しています。日常の生活ではまず感染しません。また感染しても殆どは二週間で完治します。テレビでは感染者の数ばかりが語られますが、完治した人の数はその数と同じくらいいるのです。タレントでも感染して、完治して、テレビに復帰している人は大勢います。

 問題は重症患者を発見したら、早くに病院に入れることです。ここがしっかりされていれば、コロナウイルスは決して恐ろしい病気ではありません。マスコミが連日煽って、危険を訴えていますが、杞憂です。

 このままでは病院が崩壊すると慌てている医者がいますが、そうなら感染しただけの患者を自宅に戻すことです。そんな人まで4人も5人も看護師をつけて面倒を見ているから看護士が足らなくなるのです。病院が引き受けるのは重症患者のみでいいのです。

 もともとコロナが流行る前は、医者が増え過ぎたと言っていたはずです。病院が患者が少なくて、経営難だと言っていたはずです。それが足らないとはおかしな話です。

 コロナが始まった時に国は10兆円の対策費を用意しています。それを使えば臨時の救護施設も作れるでしょうし、看護師を集めて対策も立てられたはずです。金は余ったまま使われず、病院が足らない、医療が崩壊するとはどんな理由なのでしょうか。

 怪しい話です。この先コロナ騒動が終息した後、またぞろ、医療点数を引き上げる。医大を増やす。などと言う話にならなければいいがと思います。日本はこの先、医療費と年金と介護で税金は使い尽くされてしまいます。

 年末の騒動を見るにつけ、この先日本がうまくやって行けるかどうかはこの数か月にかかっていると思います。ガースーさん、初心を貫徹してください。期待しています。

続く