手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

マスクしない、病院行かない

 マスクが足らないと世間では大騒ぎをしています。しかし、医師によってはマスクは役に立たないと言っています。役に立たないものならする必要はありません。むしろ私のようにコロナウイルスに罹ってもいないものがマスクを買えば、本来マスクが必要な患者さんにマスクが行き渡らなくなり、患者さんに迷惑がかかります。そうなら、たいして風邪をひいているわけでもない人がマスクを買うことは、それだけで社会に対して間違った行為をしていることになります。

 私の言いたいことはもうお判りでしょう。これが「誤謬(ごびゅう)」です。個人が風邪をひいてマスクを買い、マスクをする。これはいいことなのです。しかし、政治や、テレビや新聞などが、「外に出るときはマスクをしよう」。と呼びかけると、マスクはたちまち不足します。そして、実際マスクを必要としている患者さんにマスクが行き渡らなくなります。これは大問題なのです。

 

 誤謬と言う意味が単に間違いという意味なら、間違いと言えばそれで済みます。あえて誤謬と言うのは、本来間違いでないこと、あるいは立派な行いに、政治が関与して、法律でみんなに守らせようなどと決めると、守らないものに罰則を課したり、法を維持するために、多くの負担を強いたり、守らない者を疎外したり、排除したりと、とんでもなく多くの人が迷惑を被る結果になります。迷惑は論理的な矛盾を生み、間違いが間違いを塗り重ねて行き、やがて社会が破綻をきたします。本来、正しき行いが、いつの間にか正しくない行いになって、人々を苦しめる。これが誤謬です。

 マスク着用然り、イベント自粛然り、学校休校然りです。コロナウイルスは、健康体の人や、子供には罹りにくいと、多くの医師がはっきり言っているにもかかわらず、日本政府は小中学校を全国休校にしました。なぜそんなことをしますか。

 一部、石川県などが反対して、普通に登校したようですが、これは石川県のあり方のほうが常識に沿っています。他の県は異常です。風評に流されているのか、安倍首相の判断におもねているのか、いずれにしても、多くの自治体は自らがしてることの是非を論理的に検証しないまま、全く意味のないことに時間と費用を空費しています。

 お陰で主婦は子供のためにパートを休まなければならず、給食を作る会社に従業員は失業し、パン屋さんは開店休業で、牛乳は余って売り先がありません。すべて突然に決めて、迷惑をこうむった人への保証もありません。善意の押し売りで、多くの人が迷惑をしています。明らかなる誤謬です。

 日本全国で700人しか罹っていない流行り風邪に、なぜそこまでしなければならないのですか。あまりに過剰な対応ではありませんか。

 私ら芸人たちは、仕事がどこもキャンセルになってすることがありません。あるマジシャンは、練習をしようと、市役所などのリハーサル室を借りようと出かけると、コロナウイルスのために施設は休館になっています。おかしいではありませんか、そもそも利用者のために存在している市の施設がなぜ休館するのですか、感染を防ぐためと仰いますが、日本で700人しかいない感染者のためになぜ市の施設を休館しなければならないのですか。三か月たって、少しも感染が広がらないコロナウイルスに対して、なぜそこまで過剰反応するのですか。

 これが誤謬による災いなのです。コロナウイルスにかこつけて、多くの人に迷惑を与えているのです。迷惑を与えている人は、コロナウイルスの患者ではなく、間違いを信じ切って過剰な行動している人たちなのです。誤謬の恐ろしさは加害者が人の生活を邪魔していることに気づいていないことです。

 

 そこで私は重ねて申し上げます。マスクはする必要はありません。買ってはいけません。ましてや買い占めて儲けようとしてはいけません。

 風邪をひいても病院に行く必要はありません。行ったところでコロナウイルスを治す薬はないのです。熱があるなら熱さましの薬を、鼻水が出るなら鼻水を抑える薬を薬局で買えばいいのです。後は体を休めることです。寝ていれば治ります。

 音楽のライブでも、芝居でも、寄席でも、見たいものがあれば行っていいのです。コロナウイルスは簡単には罹りませんから。仮に罹ったとしても寝ていれば治ります。

 何にも心配することはないのです。騒ぐ必要もなければ、将来におびえる必要もありません。無責任にものをいう人の言葉は疑ってかかることです。お昼のワイドショウのコロナウイルスコーナーは見ないようにしましょう。見ても同じ話しか出て来ませんから。そもそもテレビでまことしやかにものを言っている有識者を信用してはいけません。手妻師だけを信じていればいいのです。

 

 私は今日、浅草むぎとろさんのお座敷で手妻をいたします。20人ほどのお客様が集まって下さるそうです。麦とろさんのとろろ芋尽くしの懐石料理を食べて、蝶のたはむれを20人で独占する。こんな贅沢なひと時が味わえるのは東京にいればこそです。

 もしブログをご覧の客様の中で今晩参加なさりたい方がいらっしゃったなら、どうぞご連絡ください。2,3名は参加可能です。

 03-5378-2882東京イリュージョンまで。