手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

またぞろロックダウン

お次の戦略は

 ヤングマジシャンズセッションが終わって、休む間もなく、来年の文化庁の芸術支援事業の企画書の制作を始めました。

 来年はヤングマジシャンズセッションを、6月ころに東京と大阪で開催する予定です。東京も大阪も2日間開催しようと考えています。そのころまでに海外の出演者が呼べるなら、ハンマンホをゲストにしようと思います。

 さらに秋口には、私の独演会を企画します。ほとんどゲストを入れないで、私がこれまで演じてきたマジック、手妻をすべてまとめてご覧頂こうと言う企画です。久々洋服のスライハンドなども演じてみようと思います。20代の頃は、カードや、鳩、ゾンビボール、リングなど演じていたのです。実際スライハンドが生活の主流だったのです。久々それらを出して40年前の手順を出してみようと思います。

 手妻の方も、水芸のような大掛かりなものは出さずに、私の喋りの演技を主体とした手妻をコンパクトにまとめてみようと考えています。長年暖めていた、「峰の桜」も、次回出してみようと思います。

 コロナ禍にあって、多くの芸能人はみな生活に苦労しています。然し、こんな時こそ前に出て活動しなければ、人生がどんどん退行して行くばかりです。人はどうあれ、私が本気になって活動しなければ何も前に進みません。

 

またぞろロックダウン

 アメリカ、ヨーロッパでのコロナウイルスが収まらないため、フランスや、イギリスなどで再びロックダウンが再開されそうです。毎回申し上げますが、ロックダウンはウイルスを根絶する効果はありません。

 ロックダウンをした当初は、感染者数が減りますが、解除すれば元に戻ります。根本の解決には結びつかないのです。ロックダウンは目先の実績を作るだけのもので、コロナの根絶にはなりません。無能な政治家のその場しのぎの政策です。

 それよりなにより、ロックダウンすれば経済が破壊されます。国民も困窮して、失業者が続出し、治療も受けられないような人が増えします。そうなればますますコロナウイルスは蔓延します。元々、欧州や、アメリカでコロナウイルスが収まらないのは、低賃金で働く有色人種の労働者が、満足な治療が受けられず、保険にも加入していないため、感染したまま放置してしまうことが問題なのです。底辺にある問題は貧困であり、人種差別です。

 今でもアメリカは黒人の感染者に冷淡ですし、所得の是正は考えません。保険も国民全体をサポートする考えは出てこないのです。一時期オバマ大統領が、国民健康保険を唱えましたが、いつの間にか消えてしまいました。アメリカ人の根底にあるのは強者の論理です。一度でもアメリカの病院に入院した経験のある人ならわかります。一泊泊まって治療を受けるだけで、瞬時に月収が消えます。

 アメリカは、元気で、努力をして、才能のある者には夢の国です。それがひとたび病気をすれば冷淡な扱いを受けます。それが黒人では、入院すら拒否されます。徹底した白人優位なのです。ここが変わらない限り、アメリカのコロナは減らないでしょう。

 アメリカの大統領選挙を見ても、どちらも黒人や、ヒスパニックに対しては冷淡です。南北戦争以来の人種差別がクリアされない限り、アメリカの国が抱える病気は、そのままコロナの感染を広げて、国民を苦しめるのです。

 

 こうした状況を眺めていると、まだ日本は幸せだと思います。仕事がないないと言ってもまだ何とか生きて行けます。芸能人もどん底の生活には落ちていないように見えます。日本の場合問題の根は、コロナウイルスの感染ではなく、テレビ局の、過剰なコロナウイルスのニュースによる風評被害にあります。風評被害さえなければ、もっともっと活発な芸能活動はできたではずです。

 人がコロナウイルスに怯えて外に出なくなったことがあらゆる産業を危機に陥れています。零細企業の飲食店、JR、飛行機会社、旅行代理店、ホテル、旅館、芸能事務所、松竹、東宝と言った映画、舞台芸術製作会社、実演家の、交響楽団、漫才、落語、マジック、ジャグラー、芸能と言う芸能は何から何までひっ迫してしまいました。

 このままこの先どうなるのかは誰一人読めない状況です。漠然と来年の夏ごろにはワクチンが出来て、何とかなるだろうとは思っています。それはあくまで希望的な観測です。神頼みと言っていいでしょう。能天気な人が神頼みで生きて行く分には誰もなんとも言わないでしょうが、国を上げて神頼みをしていては、行く末が不安です。

 こんな時に実力のあるカリスマ政治家が出て明確な進路を示せないものでしょうか。それができるなら、政治家もその政党も、一躍第一党に躍り出て、政権がとれるはずです。それは難しい話でしょうか。

 

 私の考えを申し上げると、コロナウイルスは感染力の弱いウイルスですし、罹っても健康な体の人ならほぼ治ります。そうなら、普通に生活をしていれば問題はないはずです。これまでの生活していれば別段恐ろしいことはありません。

 こうした時こそ、気持ちを転換させて、楽しく生きることを優先させたほうが、体にもいいはずです。そうなら決して難しい話ではないはずです。長年野党に甘んじていた政治家は、今こそ、「どう楽しく生きるか」、を提案できれば、一躍第一党になれるはずです。どうです。マジックを見ようと言うキャンペーンを張ってくれませんか。

続く