手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

ミサイルを打つ国

ミサイルを打つ国

 

 この数年、隣国は、毎月毎月数発のミサイルを日本海に打ち込んでいます。海に向かって飛ばして、「我々は勝利する、決して負けない」。と宣言しています。誰も隣国に戦いを挑んではいないのだから勝利も何もないと思います。日本の領海ぎりぎりのところにミサイルを撃ち込んで、「決して負けない」。と言っています。

 およそ世界中の国々の中で、毎月、こうした威嚇行為をする国を見たことはありません。何のためにミサイルを打つのかわかりません。隣国の威嚇対象は、南の韓国、と言うよりも、アメリカと日本のようです。特に日本はなぜか狙われています。日本にどうしてもらいたいのか、何を求めているのかが分かりません。

 一つ言えることは、隣国が凶作で餓死者が出ていると言う情報です。信じられない話ですが、今現在、隣国では毎年数万人の餓死者が出ています。それだけ食糧が不足しているのでしょう。脱北者が韓国に亡命すると、必ず言うことが、「食料がなくて、家族が生きて行けない」。「村ごと死に絶えている」。と言う話です。なぜ食料が足らないのかは明らかで、近隣の国が隣国に経済制裁をしているからです。多くの国から制裁を受けて、貿易が出来ないのです。

 なぜ貿易が出来ないかと言うなら、核開発を続けていて、極めて危険な国だからです。核開発を諦めて、ミサイルを飛ばすことをやめれば、国交は回復し、食料は手に入ります。経済支援も可能です。核にこだわってミサイル開発を続けている限り、世界から相手にされないのです。

 開発したミサイルを飛ばして、「我が国はこれほど高度な技術を持っている」。と言っているのです。そうなら、その高度な技術で国民を養えばいいことで、近隣諸侯は何もする必要はありません。でも現実は食べるものすらないのでしょう。国の運営がうまく行っていないから、何とかしてくれと威嚇行為をするのでしょう。

 何とかしてもらいたいなら頼み方があるはずです。強盗ではないのですから、人の国までミサイルを飛ばして、威嚇を繰り返せば、日本は恐れて穀物を出し、支援をすると思っているのでしょうか。そんなことをすれば、日本も、近隣諸国もますます制裁を深めるばかりです。誰も援助の手は差し伸べないのです。全くやっている行為が逆なのです。

 今日(24日)も4発のミサイルを発射したと言う情報が入りました。日本人はそれを聞いて、何と思うでしょうか。近所で迷惑行為を繰り返すお騒がせおじさんが「またやったか」。とうんざりするだけでしょう。誰も迷惑おじさんに共鳴もしなければ、支援もしません。早く近所からいなくなってほしいと思うだけです。

 

 思い違いをしている人と話をするくらい難しいことはありません。自身が正しいと信じている人は、何を言っても相手が悪いと言うことになります。宗教などはそうした考えに陥りやすくなります。幾ら周囲が「違う」。「間違っている」。と言っても自身の信じていることは変えません。どうにもならないのです。

 隣国の行いも宗教に近いものがあります。幾ら事分けして話をしても、決して自分の間違いは認めないでしょう。そうなら毎月打ってくるミサイルはどうしたらいいのでしょう。放っておくべきでしょうか。

 

 一つ考えられることは、国内で餓死者が出るほどの惨状にありながら、自らの手で革命を起こそうと言う人は出ないのでしょうか。毎日たくさんの餓死者を出す国と言うのは明らかに国のあり方が間違っています。これほどの矛盾を抱えていながら、国民は、自ら問題解決に乗り出せないと言うのは、国民がだらしがないのです。周辺国に何とかしてくれ、と頼むことは根本的に間違っています。まず自国のことは自国で解決しなければなりません。

 とはいうものの、朝鮮半島と言うのは、自国民が戦って独立を果たした国ではありません。日清戦争も、日露戦争も、朝鮮半島の危機から起こった戦いであったにもかかわらず、常に朝鮮人は傍観者だったのです。ロシアが南下してきたときに、李朝の王は、自国を守る力がないために、日本に国を身売りしてしまったのです。

 日本は朝鮮と戦うこともせずに吸収合併をしたのです。その後、日本がアメリカに敗北して、朝鮮半島を手放したときも、無主の地を濡れ手で粟に手に入れたのが、北のキム一族であり、南の李承晩だったのです。キム一族は革命によって国を独立させたのではなく、日本が去った後に、中国やソ連の後押しで国を手に入れたのです。

 結局朝鮮人は今まで一度も自らの手で独立を手に入れたことはなかったのです。その国民が、キム一族を倒し、独立できるかどうか、かなり難しいかもしれません。

 

 恐らくアメリカは独自の解決案を持っていると思います。アメリカが既にキムを相手にしなくなったと言うことは、別の解決策を見出したことなのでしょう。その解決案とはなにか。私にはよくわかりません。

 ただ言えることはアフガンの時も、イランの時も、かなり強硬な戦いをしていますので、このまま行けば北朝鮮との戦いが起こる可能性があると思います。

 その時日本はどうするのか、アフガンや、イランの時とは違い、朝鮮半島に戦いが起きれば、直接日本は戦場になるでしょう。アメリカ軍のジェット機が日本の基地から北朝鮮に飛び、攻撃をし、北朝鮮はその仕返しに日本の基地にミサイルを落とすでしょう。日本の被害は甚大です。そうなったとしたら、自衛隊の予算が高すぎる云々を言っている場合ではないでしょう。

 もっと積極的にアメリカと強調して、北朝鮮をどうするかを考えなければいけないでしょう。とこんな話をすると、危険な話をしていると批判する人が出て来ます。今こうしてウクライナが毎日戦っている時ですら、「戦争はいけない。戦いは無意味だ」。と言う人がいます。戦争がいけないことくらいみんな知っています。ロシアはいけないことを知って戦車やミサイルを送り込んできているのです。でも現実にロシアが攻めてきてウクライナ国民を殺害しています。どうするのですか。いけないと言えば相手は諦めますか。

 北朝鮮も同じです。食料もない国の軍隊は、破れかぶれの戦いをするでしょう。理屈など通じません。その兵士たちに何と言えば戦争をやめますか。誰か答えを教えてください。このまま行けば、朝鮮半島で確実に戦いが起こります。それに備えておかなければ日本は大きな被害を受けるでしょう。毎日ニュースで見るウクライナの破壊された都市の姿が明日の日本の姿なのです。

続く