手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

マジックマイスター、ゼレンスキーさん訪米

マジックマイスター、ゼレンスキーさん訪米、

 

 マジックマイスター

 数日前、ちらり来年の催しを書いたのですが、マジックセッションや、マジックマイスターの反応が良く、問い合わせが何件もありました。結構なことです。セッションに関してはメンバーが決まりました。

 メイガス、内田貴光、SORA、藤山新太郎、十文字幻斎、橋本昌也、小網健義、日向大祐、これからチラシを起こして、チケット販売をします。場所は、座高円寺、3月1日(水)2日(木)6時開場6時30分開演。前売り、S席5500円、A席5000円、全席指定。

 事前予約受付ます。

 

 マイスターに関しては、チケットはまだ先ですが、チケット予約は電話でもメールでも受け付けます。お名前、ご住所、連絡先をお知らせください。前売り価格は3000円です。

 出演者の申し込みは10名です。既に申し込み希望者がいますので、先行して申し込みを受け付けます。

 6月4日(日)、公演は16時からですが、リハーサルを午前中から行いますので、11時くらいにお越し願います。いつもの通り、マイスターの賞状。昼食、記念写真付き。参加料35000円、DVD申し込みの方は別に5000円です。

 電話やネットなどで東京イリュージョンまでお申し込みください。参加費は、三井住友銀行高円寺支店(普)5298704 東京イリュージョンまでお振込みください。申し込みとお振込みが済んだ方から参加登録致します。

 

 四つ玉

 このところ、「お椀と玉の改案DVD」。「 四つ玉」など、立て続けに指導DVDを作りました。この先も「若狭通いの水」、「カードマニュピレーション」など、作って行こうと考えています。但し、このDVDは一般販売は致しません。飽くまで私の指導を受けている生徒さんか、私と縁のある方のみにお分けしています。

 そうした人は日本中に200~300人くらいいます。そうした人を対象とするだけで十分です。顔の見えない人に種仕掛けを無条件に教えることには問題があります。ルールを守ってマジックを覚えて下さる方のみに頒布しています。

 前回の四つ玉は10本製作して、すぐに売れてしまいました。そのあとまた10本作りました。これももう数本予約が付いています。多少、私のハンドリングが入っていて、珍しい部分はあるものの、ごくごく基本的な四つ玉の手順です。シルクの扱いから始まって、一つ玉の手順がかなりしっかりついています。なかなか二つになりません。

 四つになった後は色変わりをします。お終いは八つになりますが、ギミックを使っての八つ玉です。簡単に3分くらいのスライハンドを勉強したいと言う人にはちょうどいいでしょう。実際、初心者や、60歳を過ぎたアマチュアさんが申し込まれる場合が多く、「あぁ、日本も、こうした年齢の人がスライハンドに興味を持つようになったんだなぁ」。としみじみ思います。

 定年退職をして、少し時間にゆとりが出来たため、残りの人生で、一つでも二つでもしっかりとしたスライハンド手順を勉強してみよう。と、思う人は少なくないようで、そうした人には、ルーカスの四つ玉ではハードルが高すぎます。そこで藤山新太郎の登場となるわけです。まぁ、私の役割と言うのはそうしたところにあるのでしょう。

 何にしても、私の20代の頃演じていた手順を、歓迎して受け入れてくれる人たちがあることを嬉しく思います。人の役に立つことなら公開することはやぶさかではありません。

 

 ゼレンスキーさん訪米

 急遽ウクライナの大統領、ゼレンスキーさんが昨日(21日)訪米し、バイデン大統領との会談をしました。目的は明らかで、対ロ戦の支援継続です。予想以上にウクライナ侵攻が長引いて、アメリカのウクライナ支援の費用が膨大になって来ました。このまま来年も支援し続けていると、かつてのベトナム戦争や、アフガニスタン、イランの戦いの二の舞となって、アメリカ経済が停滞し、不景気がやって来ると、多くのアメリカ人が不安がって来たのです。

 その不安を払しょくするために、ゼレンスキーさんは自ら乗り込んで、大統領や、アメリカ議会に体当たりしてきたわけです。

 ゼレンスキーと言う人は相当なやり手の政治家です。ウクライナが今日までロシアに対して、わずかながらも勝利し続けてきたのは偏(ひとえ)にゼレンスキーさんの政治手腕によるところが大です。恐らく今回の訪米で、堂々自己主張をするゼレンスキーさんの態度が、アメリカ人を刺激し、アメリカは一層の支援をするでしょう。

 アメリカ人はこうした明快な答えを持った人で、ぶれない行動をする人が大好きです。アメリカが支援するならと、海千山千の欧州各国も渋々右へ倣いをするでしょう。

 一方、ロシアの厭戦気分は日に日に増しています。プーチンさんは国内の支持者が減る一方です。そして実際の戦いはいいところが一つもありません。来春を待たずして、プーチンさんは政権を追われるかもしれません。ウクライナにとってはあと少しの辛抱です。

 ここでゼレンスキーさんの粘り腰が発揮されれば、ウクライナは大勝利する可能性があります。出来ることなら早くにプーチンさんが逃亡して、その後現れるロシアのリーダーが全面休戦を宣言し、クリミア半島と、東部一州程度の割譲でウクライナと条約を結んだなら、来年は明るい展望が見えて来るでしょう。

 そうなるとウクライナ全体は復興景気に沸き、日本政府などの支援で、東西マジック大会をキエフで開催するなんて言うイベントが発生するかもしれません。メンバーの選定を私のところに依頼してくる可能性だってあります。誰を紹介しましょうか。無論、日本代表として、私のチームが水芸や蝶を演じることになるでしょう。今から他のマジシャンのリストを作っておかなければなりません。

 春のキエフで水芸は絵になる舞台です。そうなると春から忙しくなります。年内に一度水芸の道具を出して、メンテナンスをしておかなければいけません。急に忙しくなって来ました。

続く