手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

巡り巡って同じこと

 ロックダウンや、自粛要請を解除すれば、今まで潜んでいたコロナウイルスがまたぞろ這い出してきて感染者を増やすのは当然のことなのです。結局自粛要請と言うものは感染を引き延ばすだけのことで何ら根本的な解決にはなりません。

 私はスゥエーデン方式のように、一切の自粛要請をせずに、むしろ初手に感染者を増やし、感染者が完治したのち、免疫力をつけることで、ウイルスの感染を防ぐことの方が理にかなっていると思います。スゥエーデン方式は、初手に爆発的に感染者を増やすために、多くの国は敬遠しますが、これは結果は同じことです。初めに感染者を増やして、徐々にウイルスの感染を狭めて行くか、とにかく、ロックダウンして、一時的に感染者をストップしてウイルスを抑えるか。

 一見、ロックダウンの方に効力があるように思いますが、問題は、感染を完全に抑えきれないことなのです。実際日本も、学校を閉鎖したり、会社を休業にしたりしましたが、その間、院内感染が増えたり、闇で営業している風俗店やパチンコ店で、感染者を増やしたり、ウイルスはどんどん漏れて繁殖します。ウイルス撲滅は不可能で、わずかでも生き続けるのです。それが非常事態解除となれば、一挙に感染を開始します。つまり、特効薬も、ワクチンも作られていない現状では、ロックダウンも、スゥエーデン方式も同じ結果になるのです。

 そうであるなら、経済を重視してあえて封鎖をしないスゥエーデンのやり方のほうが、その後の経済活動にはメリットが大きいと思います。と、こう書くと、「何にも対策をしないで、野放し状態のブラジルは、感染者を大幅に増やして、終始つかなくなっているが、それでもいいのか」。と言う人がありますが、何もしなくていいと言うわけではありません。

 スゥエーデン方式が成功するには、医療制度がしっかり整っている国で、衛生管理が行き届いていて、国民の理解が得られている国においてのみ、効力を発揮します。それが整っていない国が真似たなら、国の崩壊を招きます。

 但し、日本が、もし初めからスゥエーデン方式を取り入れていたなら、さほどに大きな感染者にもならずに、経済の混乱もなかったのではないかと思います。

 そもそも、日本は、早くからコロナウイルスの感染者がいて、初期に、少なからず免疫力を持った人がいたことが感染を抑えたのではないかと言われています。これは正解であろうと思います。そうでなければ日本の方式でどうして感染者を抑えることが出来たのか、説明ができません。初手の日本はミスを連発していたのですから。

 今になって、日本はすごいと世界から賞賛を受けていますが、それは日本方式が成功した成果ではないと思います。仮に今年の冬に、ウイルス2が出てきたなら、日本は爆発的に感染者を増やすでしょう。さて、その時に、ロックダウンをしますか、スゥエーデン方式を取り入れますか。もうロックダウンは効きませんよ。これから先、自粛を求めたなら、日本企業が倒産します。そうなれば日本人は生きて行けなくなります。

 日本だけでなく、ロックダウンは世界中の国が仕事を失う結果になり、とんでもない不況に見舞われてしまいます。現に、アメリカやイギリスでは不景気が進行しています。韓国もこの先どうなるかわからない状況です。

 私たちは、つい半年前までは世界中どこでも観光することが出来ました。ショウの仕事も、どこへでも行けたのです。しかし今はどこの国にも出られません。

 ロサンゼルスのマジックキャッスルも、従業員やコックを解雇して、無期限休業をしています。仮に今、キャッスルが再開したとしても、街中で黒人の暴動があって、おいそれとアメリカにはゆけないのが現実です。アメリカともあろう国が一体どうしてしまったのでしょう。コロナと不況と人種差別。この三重苦は今後、アメリカに深い災いの種を残すことになるでしょう。解決には多くの時間を要すると思います。私が生きているうちに、再度キャッスルに出演できるでしょうか。難しいかもしれません。

 

 帯状疱疹と打撲

 どうもこのところ私は災難続きです。幸いに、帯状疱疹はだいぶ収まりました。額に小さな後は残っていますが、ずきずきする痛みはなくなりました。薬の成果です。

 症状が収まって良かったと思う間もなく、2日の日には、浅草で転倒です。これは多分に運動不足です。毎日動かないために体がなまっていたのです。昨日は整形外科に行き、レントゲンを撮りましたが、骨折にはなっていませんでした。1日に日本舞踊が再開されたばかりで、よかったと思っていたのですが、今日はその舞踊の2回目の日でしたが、足が言うことを聞きません。仕方なく休みです。もっともっと舞踊をして、雰囲気を身につけたいのですが、そうもいきません。しばらくは静養です。

 

神田明神玉ひで

 12日、26日には神田明神の伝統館で手妻の講演をいたします。12時から、鯛めし弁当が付きます。豪華の弁当を食べて、5600円です。人数に限絽がありますので、お早めにお申し込みください。

 13日は、人形町玉ひでで、親子丼と鶏料理のコースで手妻を見る会をいたします。座敷で致しますが、全席椅子を用意いたします。30人限定です。12時から致します。私のほかに、日向大祐、ザッキー、前田将太が出演します。よろしくご支援ください。

こちらは12時から、5500円です。

 

 20日21日は猿ヶ京の合宿をいたします。群馬県の猿ヶ京にある稽古場で泊まり込みのマジック合宿をいたします。温泉もありますし、宿泊もできます。軽いハイキングをいたします。気分を変えてリラックスしてご参加ください。あと2名、車に余裕があります。参加費1万円、(事前に習いたいものをお知らせください)。食事代4食3000円。交通費、実費の割り勘。3000円程度。お早めにお申し込みください。

東京イリュージョン 03-5378-3883

続く