手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

ネットの書き込み

ネットの書き込み

 

 今更ネットに書かれていることを言いの悪いのと言ったところでどうなるものではありませんが、自民党の総裁選挙での立候補者に付いて、目に余るような悪辣な書き込みをする人がたくさんいて驚きます。

 それも、誰かが、「小泉は何の政策もない」、とか、「行っていることが意味不明」。とか言うと、真に受けたネット民が、「小泉は馬鹿だ」。と言い出して、いつの間にか小泉進次郎さんが馬鹿になってしまいます。「こんなやつを推薦するなんて国民を舐めている」。と、上から目線で大批判をします。

 そうするうちに、総裁選に立候補する政治家全てを「どれもこれも駄目だ」。と言い始めます。こうした批判をする人たちは、日頃どんな仕事をしているのでしょうか。何が出来てものを言っているのでしょうか。

 仮にすべての候補者が全部だめだとして、そうなら、どうしたらいいのでしょうか。あれも駄目、これも駄目と言って、そこから何が生まれるのでしょうか。どうしたら日本が良くなるのでしょうか。少しも答えが見えてきません。

 もし小泉進次郎さんが馬鹿だとして、それを自民党の幹部連中は馬鹿を知らずに応援するでしょうか。そんなことはないはずです。どこか優れた点があるから推薦するのでしょう。他の候補者も同じです。どれもこれも駄目だ。と言う前に、一人一人の政策を聞いて見るとよいのです。私は今回の立候補者を見て、確実に、世の中は変わって来ていると思います。

 先ず、高市早苗さんは無論のこと。小泉進次郎さんも、小林鷹之さんも、多くの候補者が、改憲を唱えています。会見とはすなわち憲法9条のことで、行く行くは今の自衛隊国防軍に昇格することです。高市さんは、安部さんの流れを継承している人ですから、改憲は始めからのお約束です。

 それに対して、小泉さんや小林さんまで改憲を唱えています。時代が大きく変わったなぁ。と思います。

 確かに、今の中国の動向や、ロシア、韓国、北朝鮮の行動を見ても、このままでは日本は危険だとは誰でもわかります。中国も、ロシアも、ドラえもんに出てくる、ジャイアンのセリフと同じで「俺のものは俺の物、お前の物も俺のもの」。という考えです。うかうかしていると尖閣与那国島も沖縄もあっという間に乗っ取られてしまいます。

 日本の周辺は理屈の通らない国々ばかりです。話せばわかると言っても、どう考えて、も話して分かる人たちではありません。無理に戦争をする必要はありませんが、嫌がらせをされたなら、はっきり拒否する姿勢は必要です。

 どうやら日本国民の間でも国を守ると言うことを理解している人が増えてきたように思います。それゆえか、小泉さんや、小林さんのような若い政治家まで改憲を唱えるようになってきたのでしょう。いい流れだと思います。

 改憲しようがしまいが、これを議題として議論するのは普通のことです。国防をどうするのか、その議論はとても大切です。現憲法を維持して、戦争を語らぬことが平和だと考えている人がいまだ少なからずいますが、戦争をしないと宣言することで、なぜ平和を守れるのか、意味不明です。

 「お前の物も俺のもの」。と言ってくる国があったとして、「我が国は戦争をしないことに決めましたから、攻めて来ないでください」。と言って通用するのでしょうか。今回ようやくそのことを複数の政治家が議論できるようになったことは自民党の前進だと思います。

 さて、そうではあってもネット民の誹謗中傷は目に余ります。解決方法はないのでしょうか。あります。それは、ネットに書き込みする人はみんな本名で登録させることです。それを法律で義務化すればよいのです。自分だけが隠れて、外の人を中傷する行為が間違っているのです。人のことを語る人は、先ず名前を名乗るべきなのです。

 誰もが社会で生きて行く上で、無責任なことを言えば、人から非難されます。みんな平等に、言ったことには責任を持つべきなのです。例えば私は、自分の名前を名乗って物を言っています。それに対して、反論してくる人も少なからずいます。

 反論に対しても、名前を名乗っている人には返事を出します。名乗らずに何か言う人は相手にしません。相手にするだけ時間の無駄です。責任が取れない人だからです。ネットが正常に作動するには、人の名前を明記すればよいのです。

 とこう書いてもネットは名前を明記しないでしょう。なぜなら、コンピューターの会社もネットの管理会社も、ネット民が隠れて悪口お言う人達であることを了解しているのです。そうした人達こそお得意様であることを承知しているのです。

 ネットをすべて名前を明記するようにしたら、ネットを利用する人は激減するでしょう。そうなるとネット関連会社は大きな損失になります。それが分かっているから、現状のままにするのでしょう。つまりネットの産業は、そうした半分闇の世界を助長しているのです。

 いわばネットは闇を作って、闇に潜むことを生きがいとしている人たちに書く場所を提供することこそ仕事であり、それを利用する人こそいいお得意様なのです。暗黙の了解でそれを認めていれば、ネットの誹謗中傷はやむことがありません。

 私もわずかながら誹謗中傷される立場に立っていますが、一度中傷される経験をされてみると分かりますが、嫌な世界です。そんな世界を体験すると、表向きは、普通にニコニコ挨拶をする人を見ても、「この人は陰できっと人を悪く書き込むようなことをしているんだ」。と勘繰ってしまいます。つまり自分の性格まで歪んで行ってしまいます。

 それでも少々のことなら立ち直ることもできますが、余りに巨大な批判が飛んできたなら、精神的に支えきれなくなってしまうでしょう。ネットは闇の世界です。ところで、小泉さんが馬鹿だと言っている人はその根拠を教えてください。なぜ小泉さんを推薦すると、国民を愚弄したことになるのですか。教えてください。

 またそうまで言われても小泉さんが国民に人気があるなら、その人気は一体何なのか。どなたかその理由も教えていただけませんか。

続く