段ボールドローン
ロシアはどんどん守勢に回って、あちこちで陣地を失っています。プーチンさんは、新たに国内で徴兵をして、新兵を送り込んで来るようですが、ロシア人が如何に政治音痴であっても、今兵士となってウクライナに行くことがどんな結果になるかは、誰が考えてもわかります。
ロシア国民は、何とか徴兵を逃れようとします。逃れきれないとなると、国外脱出を図ります。今回の戦いは、初めからロシア国民は逃げ腰です。と言うよりも、全くロシア人にとっては、ウクライナの攻略は意味不明なのです。
対するウクライナは、10年前に、クリミア半島を取られて以来、必ず次には、ロシアとの全面戦争になることを想定していましたから、国民に徴兵制度を徹底させました。すぐにでも武器を持って戦える用意はしていたのです。軍備も、ロシアから比べたら非力ではありますが、クリミア半島を取られた時よりは、装備も数倍充実しました。
そこへもって来て、ＮＡＴＯ軍の支持を得て、しかもアメリカから武器を供与されて、ウクライナは何とかロシア軍と互角に戦えるようになりました。今月になってからでも、アメリカは、Ｍ１戦車や、劣化ウラン弾をウクライナに供与することを決めています。
少し前までは、ウクライナがM1戦車を駆使してロシアと戦うことなど考えられなかったのです。明らかに戦局は、ウクライナに有利に展開しています。ウクライナ自身も、段ボール製のドローン攻撃機を作るなど工夫しています。持ち運びも軽便で、安価で、使い勝手がいいらしく、積極的に攻撃に利用して、ロシア軍の大砲や、戦車を破壊しています。
それにしても、ロシアも段ボールの飛行機にやられているようでは情けないですね。世界に冠たるロシア軍は一体どうしたのでしょうか。シェイグ国防大臣は、今月になって、ロシア兵の死者がこれまで6万人に達したことを述べていますが、話し方は明らかに敗北を認めていますし、戦争終結を望んでいるように見えます。
つまり打つ手がないのでしょう。聞くところによると、樺太あたりの基地から、戦車や大砲を移動して、ウクライナに送っているそうです。いよいよ武器が不足しているようです。
中国も、ロシアが疲弊しているのを知って、昔から国境を争っていた地域を、一方的に中国領に組み入れています。そんなことをすれば、以前なら、必ず戦争になっていたのに、今のロシアは、抗議はしても軍隊は動きません。戦う力が失われているのです。
そうなら、日本も千島列島や、樺太を手に入れるチャンスでしょう。いきなり自衛隊の派遣は危険ですから、物は試しで、やす子とその仲間を送り込んで、演芸のアトラクションに見せかけて、迷彩服に機関銃を持たせて、「ここは日本の領地だぞ」。とブラフを掛けつつ、疑似占領して見たらどうでしょう。
もしロシア兵が怒って銃を向けて来たなら、「いえ、これは演芸ですから。てへへ」。と言って謝ればいいですし、仮にロシアが何も言わないで、むしろ日本領になることを望む人がたくさんいるようなら、自衛隊を出して占領したらいいと思います。
ロシア本国がこんな状況では、千島樺太などは、物資も滞り、生活もままならない状態になっているのではないかと思います。そこで、新鮮な野菜や、安い中古車を無料提供し、ニンテンドーのゲーム機などを若いロシア人にプレゼントすれば、案外島民は日本になびくのではないかと思います。そうなれば70年越しの領土問題も案外戦わずして解決するのではないかと思います。
同様に、ウクライナ南部にある、トルコと国境を接するアルメ二アが、ロシアの衛星国から離脱を宣言しています。ロシアと同盟を結んでいる中央アジアの国々にすれば、このままロシアの衛星国になっていても、いつか、ウクライナのようにつぶされる可能性があります。
また、そうならなくても弱体化したロシアにくっついているメリットがありません。そうと分かったなら、早くにロシアから離れて、ＮＡＴＯに加盟した方が国の将来は安定します。と言うわけで、ロシアの衛星国は、どんどん櫛の歯が欠けるが如くに、ロシアから離れています。
これではロシアは死に体です。プーチンさんの今の立場が年内まで持つかどうか。内心、あまりひどくならないうちに、ウクライナ戦争を何とか解決させたいと、思っているのではないでしょうか。
もしそう思っているなら、日本が関与する余地は充分あります。但し、岸田総理が出て行っても、余りにアメリカやＮＡＴＯ寄りの話しになってしまいますから。ここは演芸の催しに見せかけて、カズレーザーさんに行ってもらうのがいいでしょう。
彼なら、頭がいいですし、軍事にも多少は精通しています。いつも赤い服を着ているところなど、社会主義者には受けがいいはずです。彼に交渉させて、ゼレンスキーさんと三者で話をするのです。ゼレンスキーさんも元はと言えばコメディアンです。何かカズレーザーさんと相通ずるものがあるはずです。
両者の話を聞いて、橋渡しをしてやれば、案外解決の道は見つかる可能性も出るかも知れません。プーチンさんと言う人はどう考えても笑いが通じ人には見えません。でも、もしそれを笑いに持って行ったら大殊勲です。今の現状を諦めさせて、笑ってしまったなら、戦争は終結します。ここはひとつ、カズレーザーさんの手腕に任せてみてはどうでしょう。
ロシアは1989年に、ベルリンの壁崩壊よって、経済とイデオロギーが崩壊しました。そして、今度は、ロシアそのものが崩壊を始めています。つまり、二つの崩壊を経てロシアは完全に崩壊します。
ロシアの崩壊と言うのは、時代遅れなロシア人の本質を意味しています。日本の田舎の旧家が権威や格式にこだわって居丈高にものを言っているのとよく似ています。もうそんな時代ではない。誰もあなたの言うことを認めていない。と言うことが分からなかったのです。ロシアは、ウクライナの敗北でようやく自分自身の寸法と、世の中から大きくずれていること知り始めたのです。
いくら古い戦車を並べても、何十万人もの兵を集めても、もうロシアに勝ち目はなく、段ボールのドローンを飛ばしていとも簡単に戦車は破壊されてしまうのです。
ロシアと言う国の本当の姿に、一刻も早くロシア人は手を打たなければいけないのです。これからロシアの解体が始まります。すぐに戦争を終結させなければいけません。そうでないと戦後の処理に膨大な時間と費用が掛かります。その手助けを日本はします。日本政府は早くにカズレーザー特使を送って下さい。
続く
