手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

桜の咲くころ

桜の咲くころ

 

 四月の前半を振り返ってみても随分いろいろなことが起こりました。

 先ず自衛隊のヘリコプターが幹部を乗せたたまま、突然消失しました。消えてしまうことなどありえない話です。幹部が乗っていれば通常以上にいろいろな配慮をしていたはずですがどうしたのでしょう。全くイリュージョンショウです。

 どうやらヘリコプターの破片らしきものが海上に浮かんでいて、墜落したようではあります。どうも、ヘリコプターは飛行機に比べると、構造上の欠陥がありそうです。明らかに墜落事故が多く見受けられます。

 ヘリコプターの機構は至って単純で、頭についている大きなプロペラが機体を浮上させます。然し、これだけだと、プロペラが回ると、機体そのものもつられて回転してしまうため、尾翼に小さなプロペラを付いていて、機体の回転を止めています。

 狭い土地で滑走路もなしで離着陸が出来るので便利な機体ではありますが、プロペラに敵の弾丸が当たれば簡単に墜落してしまいます。ヘリコプター自体のスピードは鈍く、しかもプロペラは、地上の兵士が目視して銃で狙っても撃ち落とせるため、危険の度合いが高いのです。ウクライナの戦闘でもヘリコプターの被害は随分出ています。将来的には、ヘリコプターは廃止して、ドローン形式の機体に人が乗るようになるのではないかと思います。亡くなった隊員の皆様のご冥福をお祈りします。

 

 地震。このところ東京はかなりの頻度で、小さな地震が発生しています。東京だけでなく、東北、北海道でも、和歌山でも地震があります。10年くらい前から噂されている南海大地震のような巨大地震が来るのでしょうか。数週間前、NHKの特集で南海大地震のシュミレーションがドラマ形式で放送されていました。

 地震の対策と言っても、せいぜい水や、食料を一週間分くらい確保しておくことと、蝋燭、ガスコンロを用意すること。周辺の火事から身を守るために、消火器を用意するぐらいで、それでも大きな火事が来たならひとたまりもありません。

 私のように、頻繁にいろいろな地方都市に出かけて活動している者にとっては、出先で被災すると、何をどうしていいのかなすすべもありません。咄嗟には、数日間、何とか水と食料を確保して、救援を待つ以外ないと思います。

 大した着替えの服も持たずに、寝泊まりする先もなく、浮浪者の如くに駅の周辺にうずくまっているような結果になりそうです。危険極まりないことです。私一人はそれでもいいとして、お婆さんや、女性、子供などは旅先で被災したなら、どうやって日々生きて行くのでしょうか。

 いや、他人事ではありません。私の問題を考えると、手妻の道具の入ったスーツケースを抱えて、何キロも歩き回るわけにはいきません。とりあえず荷物はどこかに隠しておかなければいけません。スーツケースの隠し場所にきっと苦労すると思います。

 恐らく、知人宅を訪ねてしばらく道具を預かってもらうことになるでしょう。道具は何とかなったしても、さてその後、東京に戻ろうとなると、南海トラフ地震では、新幹線も動かないでしょうし、東名高速も寸断されているでしょうから、移動は全く不可能でしょう。

 飛行機も東京が被災していたら飛ぶことはできないでしょう。或いは中央線(中津川や飯田を通って塩尻に抜ける中央線)などを使って、行ける限り、東京に戻ることになるでしょう。途中、一般道のバスなども使うことになるかも知れません。あらゆる手段を使って、一か月以内で戻れるでしょうか。その頃には持っている金もなくなり、全く浮浪者となって東京に帰り着くでしょう。

 そうしてめでたく東京に戻ったとしても、東京が、関東大震災並みの大地震に遭遇していたとしたら、まず、家に帰ることが一苦労ですし、家にたどり着いたとしても、家族と再開できるかどうかもわかりません。家も焼けずに残っているかどうかもわかりません。大地震は一瞬にして、これまで生きて来たことの全てを奪って行きます。

 実際、出先で地震に遭遇したときに、身を守って生きて行くことは至難です。日本の国情を考えたなら、食料に困ることはないでしょう。然し、宿泊には苦労するでしょう。より被害の少ない地域に移動して様子を見つつ移動するしかないでしょう。

 東京から名古屋あたりまで、広範囲に被害があったとしたら、この先10年経っても復旧は不可能でしょう。そんなことが近々起こる可能性があると言われても、いくら考えても、どう生きて行ったらいいのか、あてはありません。

 

 ミサイル。昨日(13日)朝、北朝鮮からミサイルが発射され、北海道に落ちると言う情報が来ました。朝8時のことでした。Jアラート警報が鳴り続け、テレビはしばらく緊張状態で放送していましたが、幸い北海道には落ちませんでした。日本に限らず、世界中の国や都市は同様に、他国に狙われたらアウトです。どこの住んでいても、ミサイルを交わす方法と言うものはありません。

 世の中は性善説で成り立っています。どこの国の国民も、まさか理由もなく外国が攻めて来るとは考えてもいないのです。たぶん自国を攻めてくる国はないだろう。と思って生活しているのです。今が平和であると思っていても、先のことなど何一つわからないのです。

 確実に、他国は理由もなく侵略してきます。ウクライナがそうでしょう。何の理由あってロシアは攻めてくるのですか。取りたいから取る、欲しいから奪うのです。自国がミサイルを持ち、いざとなれば同様に対抗する以外、抑止は出来ないのです。ロシアは無謀です。同様に毎月のようにミサイルを撃ち込む北朝鮮は許しがたい国です。

 いくら抗議をしてもやめる気配はありません。私は有志が資金を出し合って、世界中の優秀な狙撃手を雇うべきだと思います。キムジョンウンとプーチンさんは百害あって一利ありません。ここはゴルゴ13の出番でしょう。高円寺の駅前にリイドコミック社の本社があります。ちょっと掛け合って、相談すれば、一肌脱いでくれると思います。どんなに費用が掛かったとしても、狙撃手一人を雇って敵国のリーダーをやっつけることは最も損害の少ない解決法です。どうか日本政府も本腰を入れてゴルゴ13本部を考えて下さい。

続く