手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

W B C 韓国戦

WBC韓国戦

 

 日本がWBCのために、最強チームを組んだのはいいのですが、どうも、このメンバーだと余りに強すぎて、相手が委縮してしまい、勝負にならなそうな気配です。相手チームのピッチャーは日本勢を見ただけで委縮してしまってフォァボールが目立ちます。

 一方、ダルビッシュは全く平常で、普通に投げて、毎回軽く三振を勝ち取ります。これなら絶対安全かと思っていると、3回目で珍しくホームランを取られ、韓国側は大騒ぎ、更にそのあと立て続けに3点を勝ち取ります。「おや、これはひょっとすると韓国優勢に進むのか」。と思っていると、そのすぐ後で日本も4点取って逆転しました。韓国側の敬遠が結果として日本の選手を押し出して、満塁になり、そこからヒットを連発して日本側の得点を作ってしまいます。

 まずヌートバーがヒットを飛ばし、一人が生還します。その後近藤健介、吉田まさたかが、二塁打を打って、忽ち4対3で、逆転しました。

 このヌートバーと言う選手は、アメリカ人と日本人のハーフで、見た目は外人選手ですが、見た目がさわやかで、誠実そうで、生真面目な感じがします。昨日、今日ともにすごい活躍を見せています。

 守備をするとダイビングキャッチをして好プレーを見せます。打撃も、小さなヒットを飛ばしますが、盗塁などを重ねて、確実に得点につなげます。ホームラン打者ではないので、派手な活動はしませんが、いつの間にか5万人の観衆が、ヌートバーのファンになってしまい、出て来るたびに物凄い歓声で迎えられるようになりました。新たなスターの誕生です。

 一方韓国側は、初手に韓国が3点を取ったのがピークで、その後は全く日本の試合になってしまいました。結局は13対4で日本の圧勝。力の差が見えてしまいました。恐らく今日の韓国スポーツ新聞では、韓国勢はさんざんに叩かれることでしょう。負けたものには容赦しないのが韓国人ですから。

 但し、韓国は相当に強いチームです。但し、日本のWBCチームが桁外れに強いのです。恐らく今の日本のチームに対抗し得る相手はいないでしょう。

 

 多くのファンは、大谷選手の大活躍が見たいところですが、どうもこの状況では、この先も派手な活躍は見せられそうにありません。と言うのも、大谷選手一人が巨大で、余りに光り輝いているため、相手側が徹底して避けてしまいます。そうした点で、この先も大谷選手はしどころのないままお飾りで終わりそうな気配です。

 こうした点こそ野球が改善しなければならない問題があります。せっかく戦わなければならないときに、相手側がフォァボールで逃げてしまっては、観客は失望するばかりです。サッカーもバスケットボールもそんな試合の仕方はしません。野球が今以上に観客を集めたいと思うなら、フォァボールは何としてもやめさせなければいけません。

 意図的なフォァボールは絶対に許してはいけません。それだけでなく、4回連続してボールを出した投手は即入れ替えるようにするなど、対策を立てないと、観客は失望するばかりです。せっかく大谷選手のような大スターが出演していて、全く見せ場を作れない今の野球のルールは間違っています。何とか5万人の観客の要望に応えるべきです。

 

 マジックマイスター

 6月4日は、武蔵野芸能劇場(三鷹駅前)で、マジックマイスターを開催します。もうこの会も20年近く続いています。私のところに習いに来ている生徒さんと、センスのいい学生さん、或いはプロマジシャンを交えてのマジックショウです。何しろ20本近くが出演します。プロアマ、セミプロと言った人たちが集まってショウを作り上げるのが面白いわけで、毎年なかなか白熱する舞台になります。

 本当ならば、座高円寺で出来れば一番いいのですが、座高円寺は人気が高く、土日は会場使用の抽選の倍率が30倍などと言うときもあり、なかなか当たりません。武蔵野芸能劇場は、サイズが150人と小さく、ちょっとした発表会には最適です。一日みんなでわいわい騒いでショウをするのは結構面白いと思います。

 出演は、田代茂、ザッキー、早稲田康平、日向大祐、古林一誠、小林拓馬、川上一樹、高橋朗磨、高橋入也、松田正和、高橋正樹、高橋庸子、小林歩夢、藤山郁代(大原郁代)、スマイル藤山(望月由紀子)、小川慶子、他、まだ申し込み受付中です。

 入場料は当日3500円、前売り3000円、子供半額です。公演は15時30分開演で、約2時間30分の予定です。どうぞお友達お誘いの上、お越しください。

 

春合宿

 いつもなら、4月の末に猿ヶ京で合宿をするのですが、昨年コロナの影響で、一年間休んでしまい、いつ再開するか悩んでいます。丸一日、猿ヶ京の稽古場に集まって、集中稽古をし、一緒に食事をし、近くの温泉に行き、稽古場に泊まります。翌朝には利根川上流を散歩し、又午前中に稽古場に戻って稽古をします。

 1つの手順を丸々覚えたいとするなら、絶対に有効な稽古です。これまでもシンブル手順や、カードマニュピレーション、手妻の卵の袋などの指導をしました。指導は全く個人指導です。覚えたいものが習えます。手数の込み入ったものは、この機会に覚えたなら必ず役に立ちます。但し、7~8人参加者が集まらないと、交通費などがかかり過ぎますので、巧く行きません。希望者が多ければ、開催します。

 開催予定は4月22日23日、または5月13日14日を考えています。費用は2日間の指導料1万円。食事代3000円程度、交通費、乗り合いで行く場合は一人3000円程度です。希望者は東京イリュージョンまでメールで参加希望をお知らせください。