手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

不思議の国 アメイジング JAPAN

不思議の国 アメイジング JAPAN

 

博覧会の中での手妻公演

 年明け早々に福島県いわき市(1月7日)と、東京浅草公会堂(1月27日)で「不思議の国 アメイジング JAPAN」と言う催しを致します。これは、日本の伝統工芸を受け継いでいる職人さんたちとコラボして、私の手妻のショウと、職人の技術の実演など、一緒に見せる企画です。

 ショウの内容は、私の手妻がふんだんに出て来ます。引き出し、ギヤマン蒸籠、傘出し、植瓜術(しょっかじつ)、柱抜け(サムタイ)、蝶のたはむれ、などなど、それと大成のテーブルクロス引きがあります。ショウ全体は、芝居仕立てで、役者との絡みがありますが、おおむね、マジックが次々に出て来ます。

 ロビーでは職人の手仕事が実演で演じられます。1月7日のいわき市、アリオスは、新しい劇場だそうで、私は初めて伺う舞台です。私がいわきで公演することは今までなかったことです。この先もどれだけあるは分かりません。お近くでご興味あるお客様はどうぞご参加ください。

 浅草公会堂も内容は同じです。但し公会堂は1000人入る大劇場です。そこで柱抜きだの、蝶を演じますので、ちょっと道具サイズが小さいかな、と思いますが、それでも、頼まれたのですから、目いっぱいやってみます。

 共に14時開演です。入場料は前売り4000円、子供2000円です。予約先は、株式会社ワールドクラフトマン、03-6822-4808です。

 

 なかなかコロナの影響から脱却できずに、年末、正月の催しは低調です。ここをしのげば光も見えて来るかと期待しています。コロナも丸3年になります。早く平常に戻ればいいがと願っています。

 

 アゴラカフェ 手妻公演

 毎年数回定期的に開催している日本橋のレストランでの公演です。レストランですが、しっかりとした舞台があります。スライハンドマジックなどをするにはちょうどいいサイズです。お食事をしながら、マジックショウを見ると言うのも、心のゆとりを取り戻すにはいい機会だと思います。

 2月4日(土)12時から、日本橋室町、ホテルマンダリン二階、アゴラカフェ。お食事付きで5000円。子供半額、私と一門のショウです。藤山新太郎、藤山大成、穂積みゆき、じっくり手妻を楽しむ90分です。お申し込みは、アゴラカフェ、6262-5331.または、東京イリュージョンまで、5378-2882

 

ヤングマジシャンズセッション

 ようやくマジシャンズセッションのメンバーが決まりました。出演は、内田貴光、SORA、藤山新太郎、藤山大成、十文字幻斎、橋本昌也、小網健義、精鋭メンバーだと思います。

 内田貴光さんは、もう20年ぶりくらいに同じ舞台に出ます。まだ20代錚々だったころとは当然スタイルも内容も違っているでしょう。もうベテランの境地でしょう。拝見するのが楽しみです。

 SORAさん、十文字幻斎さんは、前回の大阪マジックセッション、と福井天一祭の時の舞台を拝見して、その客席との一体感が素晴らしかったので、東京公演のゲストにお願いしました。

 また、橋本昌也さんは、大阪セッションと、福井天一祭の両方に出演してもらいました。長く京都のギアに出演されていて、練りに練った演技を作り上げました。良く工夫されていて、マジックが演技にうまく溶け込んでいて、見ていて無理のない世界が作られています。私が個人的に一番期待しているマジシャンです。

 小網健義さんは、セッションのコンテストの準優勝者、四つ玉の演技でしたが、雪をテーマにボールの演技で、細かな工夫が光っていました。大阪から出演します。

 日時は3月1日、2日、場所は、座高円寺です。夜6時30分から開幕、入場料は4500円。子供半額、予約は東京イリュージョン5378-2882まで、

 

 マジックマイスター

 毎年恒例の、アマチュア名人が出演するマジックマイスターは。6月4日(日)16時から、に決まりました。場所は、武蔵野芸能劇場(JR三鷹駅前)。

 観覧ご希望のお客様も、又、出演したい方も、申し込みは東京イリュージョンまでご連絡ください。出演申し込みは10名迄です。持ち時間10分以内。内容自由。

 

 私が年間を通して自主公演しているステージは、3月のヤングマジシャンズセッション(3月1日2日、2日間)、マジックマイスター(6月4日)、藤山新太郎リサイタル公演(毎年秋、2日間)、大阪マジシャンズセッション(10月ごろ、2日間)、天一祭(10月末1日)、

 他にもアゴラカフェなどの小さな催しもあります。アゴラカフェを除いてざっと8日間の自主公演をしています。でも、まだまだ足りません。年間30本くらい自主公演をしたいと考えています。そして、多くの才能あるマジシャンに出演してもらいたいと思います。私がセレクトしたマジシャンを見て、お客様がマジックのファンとなり、更に、マジックの輪が広がって行けば幸いです。

 幸いこれまでは文化庁の支援などもあって、公演を続けて来れました。ただしこの先はどうなるかわかりません。国の財政事情もだいぶ厳しくなってきているようです。支出カットなどと言うと真っ先に切られるのが文化予算ですから。文化の中でも、マジックに振り向けられる予算は常に風前の灯火です。

 わずかでも結構ですから、長く、支援が頂けたなら有り難いのですが・・・。でも決してめげてはいけません。面白いショウを作って、多くのお客様に提供できるように、日々工夫して行きます。

続く