手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

今後の九奇連

 昨日は、昼から九奇連の主だった人が集まって、博多駅前の西鉄ホテルの二階、和食レストランで会議をしました。いつもの九奇連の会場である原鶴温泉泰泉閣さんも、心配して、支配人と専務さん2人が参加しました。泰泉閣さんも3月の予約はキャンセルが相次ぎ、開店休業状態のようです。一方、九奇連は、コロナウイルスがはやる以前から、参加者が減る一方で、今後九奇連をどうするのか。顧問である私の方でいろいろ提案しました。

 特に今回の、突然の中止は参加者や、出演者に大きな迷惑をかけています。コンテストの参加者は、日本各地からやってくる予定でしたし、台湾や、韓国からも参加予定でした。恐らく彼らは交通費などで、随分無駄な出費をしたことと思います。こうしたことを放置していては結局信用を失います。出演者にしても、大会の一週間前に中止を言われても、他の仕事を探す当てがありません。充分出演者なりコンテスタントなりに保証をしなければなりません。

 まず、今回の九奇連は、中止するなら、もう二週間ほど前に言うべきです。一週間前に中止はいくらなんでも失礼です。できればこうした重要な判断は、私に相談してほしかったと思います。私なら、むしろ自由参加にしておいて、参加者が仮に減っても開催したほうがよかったと思います。

 

 そして、私の持論になりますが、コロナウイルスは催し物を中止するほどのウイルスではありません。みんなが過大に考えすぎています。コロナウイルスよりもインフルエンザのほうが問題が大きく、死者の数も桁違いの多いのはご存じのはずです。そこをマスコミは語らずに、連日、コロナウイルスで何人死んだ、何人罹った人が増えたと騒いでいますが、その数は決して多くはありません。コロナウイルスは、罹っても、寝ていればなおる程度の風邪です。確かに死者は出ていますが、注視してみればわかるように、日本の死者はわずかです。そしてこの先大きく死者を増やす可能性もありません。死者の多くは、初手の中国で発生した時の処置のまずさからきたものです。

 何度も言いますが、ウイルスは、暖かくなって、湿度が高まれば必ず収束します。韓国と日本とで患者の数がけた違うのは、韓国が乾燥している上に日本よりも寒いからです。その点でいうなら、北海道知事がウイルスを心配するのは納得がゆきます。北海道と韓国は気候がよく似ています。但しそれでも、日本の医療はしっかりしていますから、韓国ほどには広がらないはずです。

 今ここで、動物園を休みにしたり、ディズニーランドを休館にするのはほとんど意味がありません。情勢不安をあおるだけです。静かにしていれば何事もなく通過する問題を、わざわざ大袈裟に話を広げて世の中の景気を悪くしています。

 このままでは一層海外の観光客を不安にして、来日する観光客を減らしてしまいます。それだけならいいのですが、相撲協会が、観客なしの相撲を始めました。これが結果として、オリンピック開催中止につながらなければいいのですが、と思います。

 

 世の中は往々にして、些細なことでも、一度風評が広がると、制止が効かなくなります。将来、令和二年のコロナウイルス事件を思いf出したなら、なんであのときあんなことをしたのか、こうしておければよかったのに、と後悔することばかりになるでしょう。まったく日本人は意味のないことで騒いで浪費しているのです。

 更には噂に便乗して、またぞろトイレットペーパーが不足すると言いだして、買い占め騒動が広がっています。その昔のオイルショックの再来です。こんなことを世間に広めた人は探し出して捕まえるべきです。半年留置所に入れて、トイレットペーパーを使わせずに、木の葉でお尻を拭かせるべきです。

 

 九奇連は良くなる可能性のある大会です。しかし、九州の人たちが、その土地のメリットを生かしていません。大会開催自体、東京で開催するよりも物価を考えたなら、二割程安く開催できます。九州は韓国にも、中国にも、台湾にも近く、アジアの人を呼ぶには最適です。ソウル福岡間は東京福岡よりも近距離です。多くのアジアのマジシャンを九奇連に集めたなら、東京や、大阪の若手はそれを見たさに九州に集まります。九州はまだまだ伸びしろがあります。しかしその価値に気づいていないのです。勿体ないと思います。

 今、アジアは反映していますが、実はどこの国も危険な綱渡りをしながら国を維持しています。台湾も、中国も、香港も、常に一歩道を間違えればたちまち戦争や、クーデターが怒り得る危険性をはらんでいます。そうした中で、唯一安定した国家は日本です。日本がリーダーシップをとって、周囲のアジアのマジシャンを助けたなら、きっと日本に多くの有能なマジシャンが集まるでしょう。

 アジアのマジシャンが集まったなら、福岡に、アジアのマジシャンと日本のマジシャンが共演できるような、マジックシアターを作りましょう。それができればまたまた福岡で独自の文化が生まれ、観光の一助となるはずです。その大本となるべく、九奇連は積極的にアジアのマジシャンと交流すべきなのです。

 それもこれも、九州の皆さんが心を開いて、人を受け入れる気持ちがあるかどうかにかかっています。今回の会議はそうした意味では、九奇連の活動に分岐点に来ていると考えて間違いありません。今を乗り切れば大きな繁栄があります。今を間違えたなら消滅するのみです。さて皆さんはどっちを選びますか。