手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

山里

山里

 

 昨日(9月11日)木曜日にブログをお届けする予定でしたが、ブログを書かずに、今日になってしまいました。私の思い込みで、今日(12日)が木曜日だとばかり思っていました。お陰で200件の読者が何度もブログを覗きに来ました。すみません。急いで書きます。

 

 昨日11日は夕方5時40分ころに田代茂さんが見えました。夏の届け物を頂いた上に、ホテルオークラにある天ぷら屋さん「山里」と言う店に行きました。田代さんは毎回高級な店を探されて、私を誘ってくれます。有難いですね。

 

 ホテルオークラへは何十回となく仕事で伺っていますが、山里には入ったことがありません。入り口は5階の奥にあり目立たない看板が出ています。店に入るまでが長い通路があって、一般客には入りにくい格式を感じさせます。中は広く、田代さんはカウンターを予約されました。

 この日は私は絽の縞柄の青い着物を着流しで伺いました。この着物は、動画「魔法の力」で着ていた着物です。着やすくて涼しいので気に入っています。但し、ホテルオークラならば、羽織くらい着て来るんだったと後悔しました。余りに軽装なため、怠け者のように見えたのではないかと気になりました。

 田代さん、病院の助手のマンさん(カンボジア人)、それに私の三人がカウンターに座りました。程なく生ビールで乾杯。マンさんとは何度も会っています。もう4年以上田代さんの病院で勤務しています。近々日本国籍を取得するようです。そうなれば仕事も安定しますし、さらに長く病院に勤めることができます。

 今回、田代さんがFISMイタリアに行って以降初めて直接合うことになりました。田代さんにとっては、今回のFISMは 役員選挙があったために、随分といろいろ多忙だったことでしょう。それにしても、言葉の違う各国のマジック団体の代表役員を一人一人説得して、票を集めると言うのは簡単ではありません。今迄でもそれを達成した日本人はいなかったのです。田代さんだから出来たのでしょう。 

 子供のころからテレビで放送されていたFISM大会に憧れて、何度もFISMのコンベンションに参加して、その後、少しでもFISMに貢献しようとする思いが募って、今回の活動となって、めでたく副会長の座を手に入れたわけです。アマチュアとして志を貫いて、手にした地位です。多くのアマチュアにすれば、願ってもなかなか手に入らない夢を現実にして見せたことになります。

 この事は日本にとっても大きな転換になる可能性があります。と言うのも、世界の情勢がだんだんと怪しくなり、ひょっとすると3年後の韓国の開催が危ぶまれる可能性もあります。何にしても今、中国、韓国などの国の経済が悪すぎます。

 それはかつてのFISM東京大会がバブルで破綻し、開催不能になった事態と酷似しています。あの時は、中野サンプラザで開催される予定だったものが、東急エージェンシーが降りたことで、白紙状態になって、みんな苦労しました。それでも横浜市が名乗りを上げてくれたことで救われ、何とかFUSM横浜として開催できました。

 今の韓国は、日本がバブルが弾けた時の状況によく似ています。もし釜山大会が急遽開催不能になったときに、開催場所を変えるとなったら、どこになるか、と考えると、日本が引き受ける結果になるのではないでしょうか。

 「いや、そんなことにはならない」。と多くの愛好家は思っているでしょうが、実際は中国も韓国も経済状態が日に日に悪化しています。この先3年後まで維持できるかどうかは疑問です。

 私は、案外日本がその開催を引き受ける結果になるのではないかと危惧します。仮にそうなったとして、日本のどこが引き受けるのでしょうか。バブルに時期とは違い、日本もなかなか簡単ではありません。そうなれば田代さんの経営手腕が試されることになりそうです。

 と、ここまでは私の推測で書いていますので、実際のところは分かりません。但し、私の考えは思い付きではありません。かなりの確実性を持って、釜山開催は難しいのではないかと考えます。日本側で代案を考えておいた方が良いと思います。

 

 さて、天ぷらは、その場で揚げてくれて、少しずつ半紙の上に並べて食して行きました。乾杯は生ビールでしたが、途中日本酒に切り替え、獺祭(だっさい)を頂きました。初めに海老が出て来ました。子ぶりの海老でしたので、何気に食べてしまいましたが、弾力があって、いい味わいでした。色々出て来ましたが、甘鯛はレアな状態で、鯛の身が濃厚な味わいでした。アワビが分厚く切ってあって、口の中で弾力のある身を嚙むと刺身で食べるよりも濃厚な味わいがして、素晴らしい出来でした。

 蓮根も厚めに切ってあって、噛むとさっくりさっくりとして、その都度甘い味わいが感じられて、これもいい味わいでした。

 お終いにかき揚げの乗った天茶(天ぷら茶漬け)が出ました。飯はかなり少なめでしたが、一通り食べると、これで十分満足しました。極めて高級な天ぷらを味わいました。

 

 天ぷらを頂いたから言うのではありませんが、私も何とか、田代さんを後方支援したいと思いますが、何しろ私にできることは限りがあります。いろいろ人的に協力することで組織を厚くして行ければよいかと思います。

 10月25日には、久喜総合文化会館で、FISM公認の、ステージコンテストが開催されます。毎回開催されているコンテストですが、今回は韓国、中国などからも参加される若い人がいて、13人の挑戦者によって競われます。

 午前9時45分からコンテストが始まり、12時30分まで、その後14時から韓国のルーカスによるショウが開催されます。入場料は、S席7000円。A席5000円。B席3000円です。

申し込みはJCMA代表、田代茂まで。全席予約制だそうです。お早めにお申し込みください。

 なかなか日本では若いステージマジシャンが現れない現状を思うと、こうした公演はぜひ成功させたいと思います。皆様のご協力が頼りです。よろしくお願いいたします。

 

続く