手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

かくなりつるとは知りながら

かくなりつるとは知りながら  

 

  誰が考えても絶対に上手く行かないことを、無理無理押し通して、結果どうにもならない窮地にまで追い込まれて仕舞うと言うのは、自業自得、愚の骨頂です。昨日の衆議院選挙は一から十まで中道連合(立憲民主党公明党)の失敗です。

 そもそもどうして、極左共産党と組んでいた立憲民主党と宗教支援によって成り立っている公明党が連立を組めるのですか。共産主義は宗教そのものを否定しているのですよ。ロシアも中国も、宗教を認めてはいません。共産主義は「宗教は麻薬だ」。と否定しているのです。

 そんなイデオロギーを支持していた政党が、どうして公明党と組めるのですか。初めから矛盾に満ちています。絶対に繋がらないはずの政党同士がなぜ合体出来ますか。血液型が違う体に心臓移植をして上手く行くわけがないでしょう。

 しかも無理に無理を重ねて、立憲民主は、今まで反対していた自衛隊も認め、原発も認め、政治の根幹である問題に妥協してしまって、それで党が成り立ちますか。これまで支持してきた選挙民にその変節をどう説明しますか。いや、それ以前に、党内でのコンセンサスが取れていたのですか。

 何から何まで矛盾に満ちた行動を繰り返して、数合わせだけで新党を作り上げたとして、それでどうしてうまく行くと思ったのですか。慣れない政党名、何がしたいのかわからない政治方針、党内の混乱、選挙民の混乱、これで票が集まるわけはないでしょう。私のような政治と無縁のマジシャンが考えたって、「だめだコリャ」。と思います。

 

 高市さんは彼等の無力と、何十年経っても自分たちの方向性が決められない姿勢を見抜いていたのです。昨晩テレビで中道は、「いきなり選挙をされたために用意がなかった」。と言い訳をしていましたが、それはどういう事ですか、何十年も自民党の批判ばかりしていて、その間、自分が何をしたいのかがいつまで経っても決められなかった人たちが、時間が足らないとはどういう事ですか。

 リベラルとか、左寄りと言う政治家は、結局のところ批判ばかりで何もしない人たちなのでしょう。高市さんはそうした人達はいらないと結論付けたのです。高市さんは今回の選挙で、「自分を信任するかどうかの選挙だ」。と言いましたが、実は本音は、「必要な人と、いらない人を皆さんで仕訳けてくれ」。と言いたかったのでしょう。

 そして、国民はそのことに気付いたのです。マスコミの言うことを信用し、リベラルの政治家をかっこいいと思い込んでいた気持ちこそが気付いてみれば、日本が政治でも経済でも世界レベルから遥かに遅れた国になってしまったと言うことに。

 

 それにしても、今回の選挙での高市フィーバーはすさまじいものがありました。数年前までは右翼だの、タカ派だのとレッテルを貼られて、毛嫌いされていた高市さんが、まるで掌を返したかのようにもの凄い人気になって、日本中が大歓迎をしているのですから、時流の変化は恐るべしです。

 政治は芸能の世界よりも遥かに変化の起伏が激しく、一夜にして極端から極端な世界にひっくり返ってしまいます。我々が選挙速報を見ている分にはどっちが勝ってもどうと言うことはありませんが、 実際戦っている政治家にすれば、負ければ収入も社会的な地位も失うわけですから、世の中の流れが変われば、あっと言う間に数千人もの政治家が職を失うわけです。簡単なことではありません。

 今回の高市旋風の煽りをまともに食らったのは中道や、リベラル政党だけではありません。参政党もそうでしょう。日頃からかなり右寄りな発言をする政党でしたが、なまじ考え方が高市さんに近いために、高市旋風によって影が薄れてしまいました。

 それでも15議席も取れて、大躍進ではあるのですが、内心はもっと狙えると考えていたでしょう。でも、今回は高市さんに煽られてしまったわけです。いままで自民党がリベラルの方向に傾いていて、国の根幹が何も決められなかったときには、参政党は保守にいい刺激を与えたのです。然し、この先、高市さんが首相となって、自民党が保守本道に立ち返ったなら、躍進を続けて来た参政党が今以上の勢力を持つことには限界があるかも知れません。

 日本維新と国民民主は現状を維持したものの、何となく精彩がなかったですね。もっとひどかったのは、令和新選組と、保守党でしょう。もうこの手の中途半端な政党は生き残れないのではないかと思います。左派の、社会民主党や、共産党に至ってはいよいよ御臨終が近づいていますね。

 

 実際に今回の選挙は自民党以外みんな駄目のレッテルを貼られてしまいました。でも実は、自民党の中にこそ保守政治の足を引っ張っている政治家がいます。高市さんはそうした政治家をあぶりだして、今回、落としてしまいたいと考えていたようです。

 ところが、高市旋風が自民党全体を押し上げて、落としたい人まで当選させてしまったようです。これは思わぬ誤算だったでしょう。

 お陰で自民党は320議席を取ったわけですから結果は良かったのですが、それでも、この先、台湾問題や、自衛隊の問題、中国との問題で、反発してくる議員が出るでしょうから、いろいろ面倒です。

 とにかく歴史的な大勝利を飾って、高市さんはこれから一回りも二回りも大きな政治家になると思います。これでいろいろと成し遂げたい仕事も少しやりやすくなるでしょう。そのために今は少し体を休めて下さい。しばらくは高市総理の時代が続くでしょう。

続く