手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

もうマスクはやめよう

もうマスクはやめよう

 

 相変わらず電車などに乗っていると、誰もがマスクをしています。周囲に気を使って、マスクを外せないのでしょう。然し、この光景は異常です。インフルエンザが大流行をした時ですら、これほどみんながマスクなどしませんでした。

 インフルエンザよりもはるかに感染力の低い、コロナのために、どうしてここまでの対応をしなければいけないのでしょうか。私は日常、極力マスクはしないようにしています。実際、電車に乗る時も、マスクはしません。一応マスクは携帯しています。それは乗客同士のトラブルに巻き込まれるのを避けるためです。

 世の中には異常に人に強制したがる人がいます。自分の信じる正義を人に押しつけようとします。私がもうコロナは感染しない、感染しても威力は薄い、と言っても聞き入れようとしません。こうした人と話をするのは無駄です。やむなくマスクをします。

 でも、どうしてマスクが必要ですか。電車に乗っていても、会話をするわけでもなく、おとなしく乗っているだけなのですから、マスクの必要はないのです。

 それでも最近では、私がマスクをしなくても咎める人もいなくなりました。少しマスクに飽きが来ているのかな、と思います。そうならもうそろそろマスクをやめませんか。今のコロナは3年前とは違い、感染力が衰えています。なかなか感染しません。又既に感染した人は免疫を備えていますので、もう殆ど感染しません。ワクチンも効果が出ています。仮に感染したとしても、威力は極めて低く、ほとんど高熱を発することなく、二、三日で体を抜けて行きます。そうならコロナは全く風邪と同じことです。

 世界中で義理堅くマスクをしているのは日本くらいのものです。ほとんどの国ではマスクをしていません。今の現状ではコロナにマスクは必要ないのです。

 

 国の政策にも無理があります。感染したからと言って、10日間休養しなければならない。と言うのは働く人たちにとって物凄い負担です。人によってはかかって二日目で平熱になる人もいます。休養中も二度と発熱しない人がほとんどです。そうなら、治ったか治らないかは自己申告にして、平熱になったら働けるようにしてよいはずです。風邪でもインフルエンザの時でも、みんなそうして治してきたのですから。

 もうとっくに大きな波の去ったコロナを過大に考えて、みんなが真面目にマスクをしたり。休養するのはばかげています。

 

 テレビは相変わらず感染者と死者を連日放送していますが、日本中で4千人、5千人と言う感染者の数は、流行と言える数ではありません。死者10人20人と言う数は、ほとんどが高齢者です。コロナの死者の平均年齢は、日本人の平均寿命とほとんど同じなのです。そうなら、感染者の死亡は、コロナでなく寿命なのです。そもそも、高齢者が高齢であるがためになくなっているものを、コロナの原因だと言って騒いでいるだけなのです。

 元々高齢者の多くは、持病があって、そうした人が風邪なり肺炎にかかると死亡する場合がほとんどです。心筋梗塞の患者がコロナを併発して亡くなった場合、死因が心筋梗塞なのか、コロナなのか、どっちで発表するのか、と言う違いだけで、どちらも死因になり得るのです。

 つまり今、コロナの感染で亡くなる人は、普通に寿命で亡くなっている人を患者にしているわけで、ことさらテレビで放送する話ではないのです。80歳を超えて、持病を持って入院している高齢者が、コロナに感染して亡くなるのは、普通によくある話なのです。

 それだからコロナは怖いとか、危ないと言う話ではありません。そんなわかりきった話をなぜマスコミはコロナの脅威を作り上げて世間を煽るのでしょうか。こんなことを続けていて、誰が幸せになれますか。

 早く日常に戻りましょう。会社も、学校も、飲食店も、病院も、いつもの生活をしましょう。海外からの観光客を受け入れましょう。そうすることに何の問題があるのですか。

 誰かがマスクを外さなければ自分からは外せない。そう思っていませんか。そうなら、マスクを強制している人の一人はあなた自身です。あなたが数に隠れてマスクをしているから人はマスクから解放されないのです。

 もうコロナが下火になったと知ったなら、この先マスクをしていても意味がないではありませんか。無意味と知ったなら、マスクは外すべきです。コロナは風邪です。マスクなんて関係ないのです。

 

 「いや、藤山さん、この間の5月のコロナの復活は、いっぺんに感染者を増やしましたよ。あんなことがまた来ないとも限りませんよ」。そうです、感染者が増えることはこの先もあるかも知れません。

 然し、それによって重症者が増えましたか、5月の時でも、重症者は少しも増えなかったのですよ。それを過剰に騒いで、煽りに煽って、何かいいことがありましたか、観光熱を冷まし、消費熱を冷まし、劇場の入場者を制限し、みんなが生活にブレーキを掛けただけで、死者も重症者も何ら変化はなかったですよ。みんながレジャーを楽しんでいても結果は同じだったはずですよ。何一つ騒いだことが解決につながらなかったでしょう。うっかり煽りに乗って。旅館をキャンセルしてバカを見たのではありませんか。

 マスコミの嘘は今に始まったことではありません。真に受けないことです。それよりも充実した生活を考えるべきです。「いつマスクをやめますか」、と問われたら、世間を見回してはいけません。自らの判断で「今でしょう」、と応えたらいいのです。

続く