手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

BA・5

BA・5

 

 7月になって急にコロナが活発化して来て、国内はまたまた騒がしくなっています。テレビのニュースでは、「第7波到来か」。と言われています。マスコミは又も過剰な報道を始めました。何が来ても結構ですが、大騒ぎしないでください。ようやく通常の生活に戻りつつある時期です。政府がマスコミに乗って、非常事態宣言を出しますか?。全く無駄なことです。

 6月の時点では、この先、海外のお客様を迎え入れて日本の観光を盛り上げて行こうとしていた矢先なのに、またもや規制がかかりそうです。

 非常事態宣言を出せば、学校を休み、大学を休み、会社をリモートにし、役所のあらゆる施設を休館にし、と、やることなすこと対応があまりに過剰です。何度も申し上げますが、コロナは風邪です。「いやそんなことはない、掛かると倦怠感や、吐き気がして、随分苦しむ」。そうです。然し、風邪も同じです。高熱を発して何日も苦しむ風邪もあります。

 「いや、風邪で死ぬ人はまずいない。然し、コロナは毎日死者が出ている」。その通りです。然しよく見てくださ。コロナも、実際調べてみれば、直接コロナで死んでいる人は何人いますか。コロナに罹った人で、元々病気を抱えている人。つまり、心筋梗塞、糖尿病、肺炎、そうした病気を抱えていた人がコロナを併発することで死病に至るのです。

 それを、コロナの感染者をすべてコロナが原因で死んだことにしてカウントするから、コロナの死者が増えるのです。この事は、風邪も同じです。多くの老人は、いろいろな病気に罹って体力が衰弱して行き、お終いは、風邪を引いて一層体力を落として亡くなる場合が多いのです。それを風邪によって亡くなったとは言わないように、コロナもまた、多くの病を抱えてなおかつコロナに罹って亡くなるのです。それが特別コロナが死病である原因にはならないはずです。

 

 それは特別なことではありません。昔から「風邪は万病のもと」と言って、恐れて来たことです。でも、恐ろしいからと言って過剰反応はしなかったでしょう。我々は昔から風邪を普通の病気と受け止めていて、一緒に生活してきたのです。

 風邪を引いたからと言って、テレビのニュースが、毎日、感染者何人、死亡者何人などと発表はしなかったでしょう。ノロウイルスでも、インフルエンザでも同じだったでしょう。それをなぜことさらコロナだけ大騒ぎをするのですか。

 

 私はワクチンを三回打ちましたが、もういいです。これ以上必要ありません。ワクチンの効き目は本当にあるのですか、副作用はないのですか。心配です。私は幸いワクチン注射をしても何も問題ありませんが、女房も、娘も注射をするたびに翌日、翌々日には寝込んでしまいます。本当に副作用はないのでしょうか。とても心配になります。

 医者は、ワクチン注射をすると一人につき3000円もらえるから有り難い。と言って喜んでいます。役所の仕事を引き受ければ、一日で数百人の注射をするのですから、いい仕事です。然し、ワクチン注射をするということがそれほど特別な技術ですか?。

 注射なんて田代まさしでもできると言った人があります。私もそう思います。むしろ薬と注射器をもらって自分で打つからと言って3000円もらったほうがどれほど幸せになれるか知れません。

 医者に仕事を与えて、製薬会社を儲けさせて、三度も四度も注射して、あと何回注射が必要ですか。本当にこれでうまく行くのでしょうか。

 

 大切なことは日常生活を維持することです。既に日本では通常の生活が破綻しています。学生は大学に入学しても、仲間を作ることが出来ません。クラブ活動は壊滅的です。人は人に影響されあって新しい生き方を学びます。家に籠っていては今までの自分の儘です。こんな生活をしていていいわけがないのです。

 コロナだから外に出るな、旅行をするなとは誰が言えますか。人類は、ペストが流行っていた時も、コレラが流行っていた時も、外に出て仕事をしていたのです。何もしなければ今日食べる物も手に入らないのです。江戸時代の末期、江戸でコレラが流行して、江戸の市民が10万人亡くなりました。百万人の都市で10万人です。大変な事件でした。然し町は平常に活動していたのです。中村座では芝居が続いていましたし、寄席では講釈、落語が語られていたのです。

 コレラが細菌の仕業であることを知らなかった昔と違い、今は手洗いうがい、消毒が徹底しています。何も大騒ぎする話ではないはずです。持病のある人が気を付けていればいいのであって、健常者は働き、そして遊んでいてもいいのです。そうでなければ世の中は動かなくなってしまうではありませんか。

 

 さすがに岸田首相も、今回は非常事態宣言を出すのは躊躇しています。それはそうでしょう。国民はもう疲弊しています。今度非常事態宣言を出してあらゆる規制を掛ければ、コロナは守れても、国民は仕事を失って寿命が尽きてしまいます。

 

 昨年は、芸能も仕事がないことを政府が心配してくれて補助金を出してくれました。これは、舞台活動をするにおいて、出演料や、会場費の一部を負担すると言うものです。それは有り難いことですが、実際ショウをする段になると、座席の半分は空けなければならないという規制がかかります。入場者を半分にしたなら、大赤字になります。つまり補助金を出して公演をさせて、その公演に規制をかけて赤字にさせているのです。これではマッチポンプです。幾ら補助金が出ても公演する芸能人は赤字が膨らむばかりです。これでは政府の支援が生きた使われ方をしない結果になります。

 何とか世の中を前進させたい、前向きに活動してゆきたいとする人たちが、コロナによって挫折を繰り返しています。それを政府が挫折の後押しをしてはいけません。何とかしようという人の足を引っ張ってよいことはないのです。さぁ、何があっても平常の活動をしましょう。そうして生きる以外生きて行く道はないのです。

続く

 

 アゴラカフェ8月公演。

8月7日、12時から、日本橋マンダリンホテル二階、アゴラカフェにて、入場料5000円、子供2000円。食事付き。出演、藤山新太郎、藤山大成(前田将太)、穂積みゆき、堀内大助、せとな、要予約、6262-6331

 日曜日のお昼は日本橋マンダリンホテルでゆっくりマジックをお楽しみください。