そもプロ復活
昨日(11月4日)、カードを販売する会社を経営している和泉圭佑さんが訪ねて来ました。
和泉さんはマジック雑誌を出そうと企画をしています。そしてその中に私の「そもプロ(そもそもプロマジシャンと言うものは)」を連載したいと言うのです。
そもプロは、今から20年前に、東京堂出版から出していた、ザマジック(季刊誌)に10年間掲載されていたもので、その後、まとめられて同名で単行本になりました。
話の内容は、プロに成りたての若手マジシャン、コワザ君とキムコ君が私のところに尋ねて来て、様々な悩みを話します。それに対して私が適切なアドバイスをすると言うもので、ステージ上の注意であるとか、手順の作り方であるとか、種明かし問題であるとか、話は多岐にわたりました。
今でも熱烈な「そもぷろ」信者がいて、続編を求める声は高いのですが、ザマジックが廃刊になってしまい、如何ともし難い状況でした。
そもプロを執筆しているときには、新幹線などで移動しているときにも、座っている私に、通りがかった人が、「ひょっとして藤山さんですか」。と尋ねられることがあり、「私はそもプロのファンです」と言う人がたくさんいました。
ローカル線のホームで列車を待っているときも、高校生と思しき人が、私をちらちら見ていて、やがて意を決したように寄って来て、「藤山さんですか。僕はそもプロのファンなんです。毎回ザマジックを買っていますが、一番先に読むのがそもプロです。握手してくれますか」。と緊張して話してくる人があります。「あぁ、こんな田舎までも私は知られているんだなぁ」。と思うと嬉しくなりました。
毎回、手紙や、メールなどももらいました。中には、「藤山さんと一緒に食事がしたい」。と言う人も何人かいて、「私が費用を出しますので、一緒に食事をして下さい」。と頼まれました。そして食事をしながら、マジックの話をすると、「これこれ、こんな話が聞きたかったんです」。
と、妙なところで感動しまくる人がいて、彼らはそもプロに出て来るコワザ君や、キムコ君になり切って悦に入っていました。すっかり読者は、そもプロにはまって感動していました。
連載が終わった後も、随分多くの読者から「続編を出してください」。と言う手紙をもらいました。考えて見ると、マジックの種仕掛けを解説している本はたくさんありますが、マジックの考え方、或いは、プロマジシャンは何を、どう、考えて生きて行かなければいけないか。などと言う話はどこにも書いていないため、そんな話を読みながら、プロを疑似体験するにはまことに貴重な本だったようです。
それをこれから連載するそうですので、差し当たって、写真を撮り、タイトルの文字を作り。私が毛筆でタイトルを書きました。私の筆は決して自慢のできるものではないのですが、和泉さんのたっての依頼ですからやむなく書きました。
原稿は月末までに書き上げます。私の執筆がマジック界発展の一助となれば幸いです。私の活動が、人に求められて、それが人の役に立つと言うのは何と幸せなことかと思います。
雑誌名も発行日も知りませんが、ともかくご期待ください。
大阪セッション完売の勢い
11月26日の大阪マジックセッションが完売の勢いです。もともと、120席程度のスペースですので、売れることは間違いないのですが、どうも大阪のマジックファンは、コロナ禍に遭ってあらゆるマジックの催しが中止になったため、マジックショウに飢えているようです。きっと白熱した舞台になるでしょう。
福井天一祭苦戦
方や、11月27日、福井市のフェニックスホールで開催される、天一祭は、チケットの売れ行きが今一歩です。福井ではこの天一祭の催しが唯一のマジック公演ですので、もっと盛大にマジックファンに集まっていただきたいのですが、どうもコロナ禍に遭って、人が出歩かなくなってしまったようで、人集めに苦労しています。
峯村健二さんや、東京から、九州から、色々なマジシャンが集まりますので、是非ご覧いただきたく思います。
玉ひで公演
11月20日は、12時から玉ひで公演です。私の他に、ザッキーさん、戸崎拓也さん、前田将太、が出演します。お食事をしながら、目の前で手妻をじっくりご堪能いただきます。どうぞひと時江戸情緒をお楽しみください。
2022年1月8日9日 ヤングマジシャンズセッション
今月末からチケットの販売開始します。出演者は、緒川集人さん、アキットさん、藤山新太郎、藤山大樹、大学の優秀マジシャン。
8日は18時30分スタート。9日は、13時からマジックコンテスト、17時30分からショウスタート。
コンテストの募集も致します。11月15日から。内容。10分以内、ステージマジック。ビデオ審査あり、12月15日までビデオを東京イリュージョンまで送ってください。メールも可。12月20日に結果をお伝えします。