手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

大谷選手、衆議院選挙、花咲か爺さん

大谷選手、衆議院選挙、花咲か爺さん

 

 大谷選手

 ついに大谷選手は、最優秀選手に選ばれました。プレイヤーオブザイヤーと言う、メジャーリーグの選手が選ぶ今年最高の選手として大谷選手が選ばれました。

 同時にアメリカンリーグ最優秀野手にも選ばれています。二刀流の成果が認められてタイトルを独占しています。

 今期はホームランが46本。100打点を挙げ、26盗塁を成功させ、ピッチャーとしては156もの三振を奪って、9勝を挙げています。何から何まで歴史的な記録です。

 このまま行くと、来月に発表されるMVPも取れる可能性が出て来ました。そうなるとベーブルース以来の歴史に残る選手になるわけです。

 但し、二刀流(ピッチャーとバッターを同時にする)と言うのは大リーグの歴史でもほとんどないことですし、野球界でも無謀とされる行為です。それを実践して生きて行くことは簡単ではありません。何しろピッチャーは一度マウンドに上がれば、一人で球を投げ続けなければいけません。一日の疲労は相当なもので、通常、ピッチャーは一日投げたなら翌日は体ががたがたです。そのため5日間くらい休むものですが、大谷選手は、ピッチャーでマウンドに立って、翌日にはもうバッターとして出場しています。連日休むまもなく出続けているのです。

 これは体に大変な負担を与えています。そこまで体を責めてマウンドに立ったなら、将来、必ず体力に変調をきたすはずです。こんなローテーションで活動することは大谷選手の選手生活にいいことはないはずです。

 然し、彼は自分のやりたいことを貫き通そうとしています。 彼は自分の人生を削って限界に挑戦しているのです。大丈夫でしょうか。そもそも、アメリカに来て、再々怪我をして、大きな手術をしています。彼の体は既に満身創痍なのです。それなのに無理をしてピッチャーに、バッターにと体を酷使しています。

 この先も二刀流を続けたなら、きっと選手活動は短命に終わってしまうと思います。数年のあいだ、世間を騒がせて、その先、あっという間にいなくなってしまうのではないかと危惧します。

 そんな人生を当人は望んでいるのでしょうか。大谷選手は、日本人でありながら、国籍を超えて、今や全米のアイドルです。彼の人柄はアメリカ人みんなに愛されています

 今年MVPを取ったなら、来年は、少し体を休めて、無理な登板をしないように配慮してください。怪我が再発して、ファンを悲しませないよう願います。

 

 衆議院選挙

 いよいよ明日衆議院選挙の投票日です。なんだか争点のはっきりしない選挙です。岸田さんでは影が薄く、枝野さんでは役不足に思えます。流れとしては自民党が、前回議席を取り過ぎましたので、今回は一割くらい議席数を減らし、過半数ぎりぎりになって踏みとどまるのではないかと思います。

 当然自民党が減らした議席分が野党に回ることになりますが、それでも与野党の逆転するなどと言うことはあり得ないでしょう。野党の中には、共産党まで一緒になって野党勢力を結集しようなどと言っている人がありますが、共産党が入って野党がまとまるわけがありません。

 核となる立憲民主がもっと力を付けて、多くの支持を集めない限り与野党逆転などはあり得ないでしょう。

 

 但し、私の住んでいる杉並区は、自民党石原伸晃さんが連立を組んだ野党の若手議員に押されて少々きわどい戦いになっているようです。25日のリサイタルの日に、演説会があるから参加してくれないかと伸晃さんの選挙事務所から電話がありましたが、自分のリサイタルを放っておいて演説を聞きに行くわけにはいきません。

 実際、相当に厳しい状況のようです。かつてはお父さんの石原慎太郎さんや、石原軍団の渡哲也さん、舘ひろしさんなどが次々に応援演説に来て賑やかな選挙を展開していましたが、石原軍団も今はなく、お父さんも政界を引退されていますので選挙戦はぐっと地味なものになっています。

 私は選挙のプロではありませんし、このところの政治には少々失望しています。何とかしなければいけませんが、与党も野党もどちらも頼りなく見えます。今優れた政策を出せば、小さな政党でも一気に飛躍するチャンスなのに、どの政党も民意を掴んでいるとは思えません。この先も混迷は続くでしょう。

 

 花咲か爺さん

 さすがにリサイタルの疲労が抜けなくて、3日間、毎日、少しかたずけをするぐらいで、何も仕事が手につきませんでした。

大谷選手ではないけれども、ピッチャーを一日務めた後は体が簡単には回復しないものです。良く大谷選手は休まずバッターが出来るものだと感心します。

 私の場合は4日も休みましたので、徐々に体力が回復してきました。そうなると、もう一度、花咲か爺さんを何とか形あるものにまでしておきたいと思うようになりました。

 この作品は道具立てが大きく、人手がかかり、そう簡単にあちこちで演じることはできません。それでもできるだけしっかりしたものに作っておきたいと思います。

 実際一度演じて見て、何が足らないか、どうしたらよくなるかは見えて来ましたので。11月になったら少し修正を加えて見ようと思います。

 昨日朝方、寝ていて、新しいハンドリングが思いつきました。うまく行くかどうか、朝食が済んだら、試してみようと思います。せっかく手掛けた作品ですから、何とか人の話題となるような作品にまで仕上げておきたいと思います。

 こうした大道具が、頻繁に仕事の依頼につながったらどれほど楽しいか、何とかそいう日が来るように、細かな部分を煮詰めて、これから手順の手直しをしてみようと思います。

続く