手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

秋深まり衆議院選挙

秋深まり衆議院選挙

 

 昨日(19日)はずっと一階のアトリエで練習ばかりしていて全く外に出ることはありませんでした。私が手妻に没頭しているさ中、表は急激に寒くなり、もう晩秋の風情です。

 そんな時にどうしたものか、北朝鮮がミサイルを打ち込んで来ました。あの国は何がしたいのか見当が付きません。かつては東北地方の上空をミサイルが超えて行きました。明らかに領海侵犯行為です。日本政府は遺憾を言うのみで何もしません。

 日本の金持ちの中で誰か、ゴルゴ13に依頼して、金正日を狙撃してくれませんか。日本海にたびたびミサイルを撃ち込む隣国の将軍様などと言うものは百害あって一利なしです。

 国内では、衆議院選挙の真っただ中です。今回の衆議院選挙は、自民党一強の中の選挙で、あまり変わり映えもなさそうですが、それでも全く無関心でもいられません。出かけて行って、誰かに投票しようと思います。

 それにしても野党の存在感はどんどん薄くなってきています。決して自民党の政策が上手く行っているようには思えないのですが、だからと言って野党に任せられる状況ではありません。野党よりもまだましだから自民党を選ぶと言うのではどうにも情けない状況です。

 私らも含めて、多くの国民はコロナで疲弊しきっています。こんな状況で、どうしたら二年前の生活が戻って来るのでしょうか。

 私は、8月頃、「10月になったらコロナの感染者が大きく減って行く」、と言いました。これは私が思い付きで言ったことではなくて、私の知人の数人の医者が教えてくれたことです。

 無論、8月の時点ではコロナはピークにあり、誰も感染者が激減するとは思わなかったようです。然し、今までの感染状況から考えて、日本のコロナ感染は、ヨーロッパやアメリカから比べるとずっと規模の小さなもので、一日3万人5万人などと言う感染者にはなり得ないものです。

 もし日本国内でコロナの感染が大爆発すると言うなら、日本は、中国に一番近い位置にある国ですし、当時ものすごい数の中国人が日本に観光に来ていたわけですから、世界中で一番早くに感染者が大爆発していたはずです。然し、実際には大爆発はしなかったのです。

 そこへ持ってきて、今年からワクチンの普及がありますから、10月以降は大きく感染者を減らすだろう。と言う予測が立っていたのです。実際その通りになったわけです。

 さてそれはめでたいことですが、長らくマスコミがコロナの危険を連日煽ったことで、どうにも、人が出不精になってしまいました。特に、音楽フェスティバルなどで、感染者が出たことで、マスコミが大騒ぎをして、多くのイベントを中止に追いやったため、あらゆるイベントが今も休止したままです。

 イベントで人がたくさん集まれば、多少の感染者が出るのは当然のことなのですが、それを過大評価しすぎています。普通に生活していても感染者が出るのですから、数万人集まるイベントで5人10人感染したからと言って大騒ぎするのはむしろ異常です。それはまったく平常の範疇です。

 「そんなことを言うのは無責任だ」。と言う人もあるでしょうが、どんな活動にもリスクが伴うのは当然なのです。爆発的な大感染が来ないと言うことが分かれば、通常の生活をしてもいいのです。何度も言いますが、物を過大に考えすぎています。

 それでも徐々に生活は元に戻りつつあります。いいことです。そこで今度の衆議院議員選挙は、何とかコロナで疲弊した国民を元気にする政策を出してください。このままでは日本全体が矮小化してしまいます。日本は本来もっと豊かで恵まれた国のはずです。高望みはしません。二年前の生活に戻してください。

 

 ご報告が遅れましたが、15日に、女房と娘とで高円寺の洋食店DAIGOに行き、名物のエビフライを食べて来ました。実はDAGOは19日で閉店することになってしまったのです。閉店の理由は恐らくコロナの影響でしょう。

 DAIGOの親父さんは、帝国ホテルで修行をし、当時の料理長村上信夫さんの元で勉強しました。親父さんの揚げるフライは絶品で、エビフライは皿からはみ出るほどの大きなエビなのですが、何匹食べても少しも脂にもたれることがありません。

 外側の衣はサクッとしていますが脂を感じません。中のエビは大きくて、プリッとしていて噛むと弾力があります。これをタルタルソースと一緒にほおばると、さっぱりとしたエビと濃厚なソース、それに軽やかな衣の歯ごたえが合わさって絶妙の味です。

 とんかつも同様で、全くさっくりさっくりとしていて後味がいいのです。私自身は油で揚げたものはたくさん食べてはいけないのですが、ここへ来ると止まりません。

 その晩はこれで食べ収めかと思い、3人でエビフライを6本。ヒレカツ、オムライス、ロールキャベツを頼んで、分け合いました。どれも申し分のない味です。特に、エビフライとヒレカツは絶品でした。

 かつて、韓国のマジシャン、CYが来た時に、彼がとんかつが食べたいと言うので、DAIGOに連れて行き、とんかつとエビフライをご馳走しました。彼は、「今まで食べたとんかつの中で一番うまかった」。と言いました。

 同じく一昨年、ジョナサンニールが来日した時も、夫婦をDAIGOに誘い、エビフライをご馳走しました。夫婦ともにエビフライを絶賛してくれました。

 15日の晩は幸せな気分で帰りました。でも、「ああ、これで高円寺で自慢のできるレストランが一軒減るのか」。と、思うと、返す返すも残念でした。コロナを恨みます。

続く