手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

コロナ収束

コロナ収束

 

コロナ収束

 昨日(7日)東京のコロナ感染者が100人を切りました。もう十分収束宣言を出してもよいと思います。「いや、まだ、また大きな波が来るに違いない」。と言う人もあるでしょう。

 然しそれはそれです。ここで終息宣言を出さなければ、多くの企業、飲食店、旅行業社、観光産業、芸能人は生活が成り立たなくなります。良いときには良いとはっきり方向を示す必要があります。

 必ず次の波は来るでしょう。然し、ワクチン接種者が増えていますから、前回のような大きな波にはならないでしょう。また、塩野義製薬が飲み薬を開発して、来春には売り出されるようですから、この先には大きな心配はないと思います。

 早く飲食店で、塩野義の飲み薬をアルコールに混ぜて、ハイボールのノギ割りを売り出してください。お店でノギ割りを飲めば、コロナに罹らず、気持ちが良くなる。何と、お手軽な時代がもうそこまで来ています。早くそうなるといいですねぇ。

 

菅首相は名宰相

 ところで、菅首相は、のちの歴史の中で見たなら、コロナの対策をやり遂げて収束させたこと。オリンピックをあの状況で無事成功させたことで、わずか一年の任期でありながら、ものすごい精力的な活動をやり遂げた首相として、大きく名を残す人になるのではないかと思います。

 見た目が地味な人ですし、マスコミは少しも菅首相を褒めませんが、いいことはいいと言うべきです。なかなか簡単にはできないことばかりを無事にやり遂げたのですから、拍手喝さいで送るべきです。

 

 菅首相が当初熱心に提唱していたGOTOキャンペーンも、復活したらよいのです。JRも航空会社もこのままでは破産してしまいます。

 私なんぞは毎月新幹線に乗って指導に行きますが、客席はいつも私を含めて4,5人です。JRは、あれだけの人を使って、これだけのメカの列車を電気で大阪まで動かして、4人と言う乗車率では、いつ倒産してもおかしくない状況でしょう。

 車内販売の女性などは、わずか4人の乗客に切々と哀愁を籠めてコーヒー、弁当を売って歩いています。私は気の毒になって、ついついピーナッツなどを買ってしまいます。

 どんどん皆さん外出して、消費を増やさなければどこも危ない状況になっています。さぁ、みんなで遊びに行きましょう。

 

中国が台湾を攻める

 台湾の上空を中国の戦闘機が大挙してやってきて、威嚇行為をしました。中国が台湾を攻めるのではないか、と心配する報道が出ています。

 それは有り得るか、と言うなら、今の中国ではできないでしょう。なぜなら、中国の財政状況は悪化しています。かつての日本のバブルの状態が、いまにも起こりそうなほど国の状態は悪くなっています。

 私がFISM(世界最大のマジック大会)の北京大会に出演したときに、北京郊外に食事に行くため、高速道路に乗ったところ、道路沿いに遥か先まで、見事なほどに高層住宅が並んでいました。

 私は、「こんなに中国で高層住宅の需要があるのだろうか」。と中国の仲間に尋ねると、「いや、殆どは需要を当て込んで投資しているだけで、部屋は埋まっていない」。と言っていました。

 北京オリンピックを前にして、見せかけの需要を作っていたのです。その開発がその先成功したか否かは知りませんが、一党独裁の国家は自己批判しませんから、うまく行かなければほったらかし、その上で新たな需要作りに躍起になっているのでしょう。そうした結果、何が起こるかは明らかです。

 私はこの数年のうちに中国はとんでもない財政破綻が起きると思います。

 習近平さんは、権力維持のために、苦し紛れに一つ成果を出したいところですが、ウイグルに圧力を加えたようには台湾は簡単には占拠できません。

 台湾にはアメリカが付いていますし、台湾も相当な軍事力を持っています。また周囲のオーストラリアや日本、イギリスなども、簡単には台湾を見殺しにはしないでしょう。

 仮に占拠できたとしてもその後、自由主義国は経済制裁をして、中国に対抗するでしょう。そうなれば、中国の財政は立ち行かなくなります。

 

 そもそも、戦争は、経済が破綻したから戦争をするのではありません。経済破綻から立ち直って成功した国がさらに欲をかいて戦争をするのです。日本は、戦前に世界恐慌からいち早く立ち直って、満州経営を始めて収益を作りました。その収益を基に中国に攻め入って基を使い果たし、その挙句、負けを取り返そうとして太平洋戦争まで引き起こしました。

 ドイツも同じで、第一次大戦終了後、ハイパーインフレを起こしてとんでもない不況に陥りましたが、公共事業に巨大な資本を投資して経済を発展させ、イギリスをしのぐほどの生産力を達成した上で、第二次大戦を引き起こしたのです。

 戦争はよほどの財力がなければできません。国が貧しいから苦し紛れに戦争する。と言うのはまったくうまく行かない結果になります。そうした点で、いま中国が台湾を攻めることは意味がありません。戦争に金がかかり、占領政策に金がかかり、出費ばかりで経済はますます悪化するでしょうし、世界から嫌われた上に経済制裁を受けて孤立するだけです。

 同様に尖閣諸島です。攻めとることはできても、世界から非難されます。南沙諸島も同じです。日本や東南アジアを敵に回して中国の発展はないのです。

 中国がうまく行かないのは、国の政治体制に問題があります。然し共産国はそれを認めません。やむなく党内で抗争をして人が入れ替わるか、国が分裂するか、自由主義革命が起こるか、いずれにしろ中国自身が変わらなければ今の中国はどうにもなりません。この先中国は何度も形を変えて生きて行くことになるでしょう。

続く