手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

有為転変

有為転変

 

 菅首相総裁不出馬

 世の中が一つも同じ状態で止まっていないで、予測のできないことを有為転変(ういてんぺん)と言いますが、昨日(3日)菅首相の不出馬を聞いて、全く有為転変を感じました。

 内閣改造をして、その後、首相の再選を狙おうとしていた矢先に突然、ご当人が不出馬してしまうのですから、何のことだかさっぱりわかりません。

 確かに、このところの菅首相は、国民の支持率が低かったようですが、それはコロナ禍においてずっと緊急事態宣言を続けていたからでしょう。然し、コロナは未曽有の災害で、これは誰が首相をしても、どうやっても解決しきれない問題です。

 そんな中でも、ワクチン接種を積極的に進め、もう国民の60%が接種を二回済ませたと言うのは、いい成績だと思います。これからは感染も収まり、コロナは縮小して行くと思います。むしろ菅首相の政策は間違ってはいなかったと思います。

 菅首相は、経済とコロナの感染をしきりにバランスを取って解決させようとしていた経緯があり、GOTOキャンペーン政策を積極的に進めました。それをマスコミは批判しましたが、GOTOで爆発的な感染拡大した形跡はありません。コロナ対策を取りつつ、経済も考える姿勢は首相の判断は間違ってはいなかったと思います。

 

 オリンピックも同様で、オリンピックそのものは、コロナの感染を増やしてはいなかったのですから、オリンピック反対を唱えた人たちは的外れな批判をしていたことになります。菅首相は、終始一貫してオリンピックを推進する姿勢をしていました。結果、大きな感染被害もなく、無事にオリンピックをやり遂げたのですから、菅首相を評価すべきだと思います。

 実際、オリンピックを開催したことで、殆どの国民は家にいてテレビでオリンピックを見ていたにもかかわらず、コロナは感染が広がったわけですから、緊急事態宣言をして、国民が外出を控えていたにもかかわらず、コロナは感染すると言うことが明らかになってしまいました。それなら分科会の言う「不要不急の外出を控える」と言う考え方そのものが行き過ぎているのではないかと思います。

 そうなら、緊急事態宣言そのものが無意味であり、国民が観光しようと、オリンピックの競技を競技場で観戦しようと、大きな変化はないはずです。

 私が思うに、菅首相は歴代の首相の中でも、素晴らしい成果を残した人だと思いますが、なぜみんなして引きずり降ろそうとするのでしょうか。良いものは良いとなぜ言えないのでしょうか。不可解です。

 

池袋自動車暴走事故

 ブレーキと、アクセルを間違えて誤発進させた飯塚幸三被告は、昨日禁固五年の求刑を受けました。通産省の技官で、東京大学工学部博士、エリート中のエリートが、人生の最晩年に起こした犯罪です。

 88歳の時に事故を起こし、若い母親と三歳の娘をひき殺しています。裁判は二年に及び、90歳になった被告に禁固5年の刑が言い渡されました。これに対してマスコミは、「上告して、裁判を引き延ばして、刑務所に入ることを拒むのではないか」。と勘繰っています。実際90歳の被告を刑務所に入れることは、医者だの、付き添いだのも必要になる可能性もあるでしょうから、現実には禁固刑は不可能かもしれません。

 ところが世間は飯塚被告に対して、情状酌量の余地を認めようとはしません。その理由は、飯塚被告が「自動車の不具合のせいだ」。と言って自分の罪を認めようとしないためです。

 然し、当人の経歴を見れば、自動車の部品の不具合で起きた事故か、そうでないかは当人が一番わかっていることでしょう。それをあえて、謝らないところに、エリートの尊大な姿勢が見えて、国民もマスコミも反発するのでしょう。

 奥さんと子供をいっぺんに亡くした旦那さんは、度々テレビの取材に答えて、しっかり意見を言って好感が持てます。どれほど悔しいか、どれほど日々つらい立場にあるのか、よくわかりますが、じっと耐えて、冷静に裁判の経過を見ようとしています。すべてを失ってもなお理性を保っている旦那さんの人柄と、自分の非を認めようとせず、謝罪もしない飯塚被告とを比べると、一体どちらが人間として優れた人なのか、上級国民とはどちらのことを言うのか、考えてしまいます。

 これでのらりくらりと飯塚被告が逃げ通してしまうなら、日本の司法は役に立たないと言うことになります。そうなら、恨みを晴らすための解決は、必殺仕事人に五両支払ってお願いするしかありません。後味の悪い事件です。

 

パラリンピック盛況

 連日パラリンピックを見ています。東京大会では、世界新記録が次々に生まれています。これは恐らく近年、障害者にたいしてのケアや、練習方法が進んだために記録が伸びているのではないかと思います。パラリンピックはまだまだこれから伸びて行くスポーツなのです。

 視力障害者の短距離走などは、伴走者が、指にゴムを付けて一緒に走っています。あの走っている人も、相当に速く走れるアスリートを依頼しなければ意味がないわけですから、障害者の短距離走は簡単にはできないことが分かります。

 多くの人のケアがあって、福祉の予算などがあって、初めて障害者は競技が出来るわけですから、国や、周囲の協力が充実していなければパラリンピックはできないことになります。

 足の不自由な人のために、ばねのような義足がありますが、あれはとても高価なものなのだそうです。実際メーカによって技術の差が大きく。いい義足を手に入れれば記録は大きく伸ばせると言います。そうなると、有力なスポンサーを持つ選手とか、国の応援を得た選手などは随分有利です。

 かつて東京都知事選によく出ていた、ドクター中松さんが、板ばねのサスペンションが付いた靴を発明して、「疲れないし、どこまでも早く走れる」。と自慢していました。あの靴を履いたらきっと早いと思います。誰かあの靴を探してプレゼントをしてあげませんか。

 

 これからマジックマイスターに出かけます。

明日はブログを休みます。