手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

カタヤマさんコロナに罹る

カタヤマさんコロナに罹る

 

 実はもう、一週間も前からカズカタヤマさんはコロナに罹っていて、入院していました。本当はすぐにお知らせしたかったんですけど。いらぬことを言って噂を広げたらカタヤマさんに失礼かと思って黙っていました。

 然し、昨日朝(15日)調子はどうかと電話をした時に、ブログで伝えてもいいという了解を得ましたのでお知らせします。カタヤマさん曰くは、あと4日くらいで退院が出来るそうです。

 カタヤマさんは本当なら、8月10日から13日まで板橋文化会館の小ホールでマジックのイベントを立ち上げていたのですが、コロナ禍のため中止となり、随分落胆していました。

 せっかくマジック界やジャグリング界のため、奉仕をして若手を育てようとしていたのに、国からの補助金が下りず、同時に、板橋区が会場使用を渋ったために、中止のやむなくに至っています。まったくお気の毒です。

 そのさ中にコロナに感染したわけで、弱り目に祟り目で、不幸が続いたことになります。私も何とかカタヤマさんを助けたいと、9月4日のマジックマイスター(座高円寺)でのゲスト出演を頼みました。

 カタヤマさんへの電話では、「もうじき退院します。体はなんとか大丈夫です。退院復帰後の初仕事がマジックマイスターです。ぜひ出演させてください」。と言っていました。

 マイスターを復帰後一番目の仕事の目標にしているようです。ぜひみんなでカタヤマさんの復帰を祝いましょう。

 

 カタヤマさんは現在独身ですのでコロナに感染すると、誰も家のことをしてくれる人がいないため、むしろ入院したほうが気楽だそうです。分かります。入院できたことは、不幸中の幸いです。一人部屋の中で呼吸が乱れて、酸素呼吸器もないようではそれこそ不安です。

 体は脱力感で何もする気がせず、イラストも描かず、マジックの稽古もせず、ただひたすら寝ているようです。

 

 思えば私も、今年春に一週間、直腸のポリープを取るために、慈恵医大に入院しましたが、ただ寝ると言うことがなかなか苦痛です。朝から晩までずっと寝ていると、深夜に眠れなくなります。そんな時に、真っ暗な部屋で、ずっと目を開けて天井を眺めているのは苦痛です。

 何もすることがなく、時間ばかりが有り余っていると、余計なことが頭に浮かんできます。この先の自身の健康は大丈夫か、退院した後仕事は来るのか、人から忘れ去られて行かないか、ついつい悪いほうに考えが行きます。

 そんな時に、ぱっと考えを切り替えて、前向きに生きて行ける人は強い人です。私も努めて自分のなすべき仕事を考えていました。「峰の桜を完成させよう」。「絵コンテを書いてみよう」。「秋のリサイタルの構成を考えて見よう」。自分でやるべき仕事を考えて、次々にプランを立ち上げ、退院後の日程を作っていました。

 そんな風に考えを巡らせて生きて行けば、病気に押しつぶされることはありません。しかし中には病気に負けてしまう人もいるのです。世の中は幸も不幸もありません。すべては自分の想い一つです。自分が今の状況を幸せと感じたなら、必ず幸せになれます。不幸と感じたならどんな状況でも不幸です。ものは思いようなのです。カタヤマさんも、どうか気持ちを明るく、前向きに考えて過ごしてください。

 

医療崩壊は嘘、危機的状況は嘘

 テレビでは医療崩壊を叫んでいますが、医療が崩壊することを一般国民に伝えてどうなりますか。国民は病院を作ることなどできません。肝心なことは、患者を受け入れる病院がなぜ増えないのかと言うことでしょう。増えないのは簡単です。

 日本中の医師がコロナにかかわることを拒否しているからです。なぜ拒否しているのかと言えば、コロナにかかわると病院の設備費や、人件費に金がかかり過ぎて病院が維持できなくなるからです。

 コロナの感染の危険度をワンランク下げて、今ある病院の設備で対応できるようにすれば、すぐにでもコロナ患者を受け入れられる病院はたくさん増えます。

 世界中の医師は、コロナを日本ほど危険視していません。簡単な治療器具しかない病院で普通に患者を入院させています。日本だけがコロナを過大に危険視して、実態とかけ離れた治療をしているのです。その結果、病床数が足らないのです。

  苦肉の策で政府がホテルを借り切って患者を入れていますが、話は逆です。むしろ一般病院に入院させたほうが医師、看護士がいて、医療設備は整っています。

 明らかに矛盾した政策を取っているために、使える病床が使えなく、感染を扱う病院だけがフル稼働で、人手が足らずに身動きが出来ないのです。その半面、町の病院は患者がいなくて閑古鳥です。

 日本では感染者が二万人を超えたと大騒ぎですが、10万人を超えているアメリカが、マスクもせず、飲食店は大繁盛、観光地では水着姿で浜辺で日光浴をしています。この違いはコロナとは無関係です。人の思いようが幸せにも不幸にもつながっているのです。

 国民全員がマスクをして、互いが周囲を干渉しあって、観光もするな。大学にも行くな。デパートの地下にも行くな。と制限ばかりを連発しているのはどういう理由ですか。

 先ず病床の足らないことは、国民に言うことではなく、医師に伝えて、国が対応がすべきことです。また、もう、一年半以上非常事態に耐えている国民には、いい加減に通常生活に戻すよう政策を切り替えるべきです。

 「そんなことをしたら、感染者が今の十倍になる」。なりません。そのためのワクチン接種が進んでいます。この先9月末には必ず減少に転じます。危険を煽るばかりでは国民が精神的に異常をきたしてしまいます。

 あれだけ感染を危険視したオリンピックでさえ、海外の選手や、記者からの感染はほとんどありませんでした。あれは日本のオリンピックスタッフの努力の成果です。今の感染者の増加とオリンピックはまったく無関係です。

 それが証拠に、競技を開催しなかった、大阪、京都、福岡でも、東京とまったく同じように感染者が増えています。つまり、オリンピックをしようとしまいと感染者は増えたのです。それは単にインド株の感染力が強いだけです。

 むしろひと時でもオリンピックが見られて、気持ちが晴れたことの方が国民に精神的な安定感を与えて、結果幸せになりました。国民を追い込むばかりでは何も解決しません。見方を変えて冷静にコロナに対処しなければ長い戦いを戦い抜くことはできません。

 尾見さんも、デパ地下の人出を止めることなどやめてください。デパ地下が感染を増やしている根拠があるのですか。飲食店の時間制限をするのはやめてください。大学のキャンパスは解放してください。不要不急の外出もどんどんさせて下さい。制限するなら、すべての感染の根拠を先にデーターで出してください。

 いい加減に元の生活に戻りましょう。世の中は、ワクチンによって、どんどん感染者を減らす方向に進んでいるのですから。よき方向に進んでいるのに不安を煽ることはおよしなさい。

続く