手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

緊急事態宣言

緊急事態宣言

 

 問題の根は何か

 物事の根本がよくわからないまま、世間の騒ぎに乗せられて、みんな生活に大きな支障をきたしています。問題の根は何かがよくわかりません。医師が大騒ぎしていることをここに並べてみましょう。

 1、病床数が足らなくて、医療が崩壊寸前だ。

 2、感染者が激増して、このままでは危険。死者が増える。

 3、変異したウイルスが猛威を振るう。

 

1、医師が病床数が足らないから医療が崩壊する。とテレビで訴えかけています。一体誰に訴えているのでしょうか。1年前からコロナウイルスの騒動が始まって、今に至って、病床数が増えないのは、誰に問題があるのですか。病床数に関しては、イギリスや、フランス以上のベッド数を持っている日本が、イギリス、フランスの10数%しかいないコロナの感染者を受け入れられないのは、病院が感染者を拒否しているからではないのですか。特殊な設備がないなどの理由を盾にして、いつまでたっても病院自体を改善しないから病床数が足らないのではありませんか。

 それなら、医療崩壊をテレビで叫ぶのではなくて、身内の医師に喚起すべきことでしょう。現実には、医療体制の整った大病院は、患者が押し掛け、スタッフが不足して、ひっ迫している状況であるのに、一般の町医者は、みんなが手洗いうがいをするために、風邪を引いたり、インフルエンザにかかる患者が激減して、病院は閑古鳥だと聞きます。

 そうであるなら、設備の整わない町の病院の医師と、看護婦を、大病院や、コロナ患者の収容施設に移ってもらって、初期の感染者の対応をしてもらえば、まだまだ緊急事態に至るほどではないのではありませんか。

 

2、感染者の激増

 日本の感染者は累計で25万9000人。ドイツは、170万人です。死者はドイツが35000人、日本は3821人です。死者数で言うならドイツの10分の1です。数で見て、日本がどれくらいの感染者に至ったなら、非常事態になるのかが全く示されていないまま、非常事態宣言を出すのは意味がわかりません。

 

 これまでの1年間の死者数が3800人と言うのは、特別な数字ではなく、緊急事態ですらありません。交通事故の死者が4000人とも5000人ともいわれている中で、一つのウイルスの死者が3800人は、自然死と同じレベルです。実際、コロナに罹って亡くなる人の平均寿命は日本人の一般的な平均寿命よりも高齢なのです。コロナだから早死にしたと言う話ではないのです。

 そもそも、人がなくなる原因は、老化プラス、持病、それに風邪や肺炎、インフルエンザ等に罹って体調が悪化したときに寿命を終える人が圧倒的に多いのです。今回は、風邪や肺炎がコロナウイルスであるだけで、コロナは風邪の一種であるわけですから、ことさら大騒ぎして死者の数を数えるほどの話ではないはずです。

 羽田雄一郎参議院議員が病院に行く途中で急死したと言うニュースは、ニュース自体に問題ありです。あの死に方は明らかに心筋梗塞です。元々心筋梗塞の持病があった羽田さんが、コロナに罹り、心筋梗塞で亡くなったと言うのが原因でしょう。死因は心筋梗塞です。そうでなければそんなに簡単にコロナ患者は亡くなりません。

 

 数年前に、インフルエンザが毎日4万人感染者を出していた時から思えば、コロナが一日3000人を超えたことでなぜ大騒ぎをするのかがわかりません。実際、昨年のコロナ感染者、累計25万人のうち、20万人以上が回復して仕事をしています。重症患者は800人弱です。日本の人口を考えると、風邪の感染者よりもはるかに少ないくらいです。なぜこれを大騒ぎするのかがわかりません。

 

3、変異したウイルスが猛威を振るう

 またぞろテレビが喜ぶネタが入って来て大騒ぎをしていますが、コロナが変異すると言っても、別の病気になるわけではありません。コロナはコロナです。ワクチンが出来れば、本来のコロナも、変異したコロナも同じように殲滅できます。大騒ぎをせずに冷静に見守ることです。

 テレビは連日コロナで大騒ぎをしているうちに、世の中の景気が悪くなり、このところはスポンサーを降りる企業が続出しているそうです。景気が悪くなれば、企業はコマーシャルも出せません。テレビ局は自らの首を自らの手で絞めているのです。

 

 要らぬ話題を撒いて、感染者を差別するようなことになるほうが問題です、日本では、自殺者が、3000人を超えています。コロナの死者を上回っているのです。心無い人の中傷や、会社や飲食店を廃業に追い込んだことでの自殺者が激増しています。

 コロナよりもむしろこちらのほうが問題です。国は、飲食店に休業を申し込んだならしっかりした手当の面倒を見なければ、人は生きては行けません。こちらのケアを優先してこそ初めて対策を講じていると言えるはずです。

 同様にタレントです。まったく仕事が発生しない現実を前に、いかにしたらいいか、頭を抱えている歌手、俳優、マジシャンは山ほどいます。彼らに保証が回って来るのはいつのことでしょう。才能ある人を失業させて、この先又景気が良くなったからと言って、彼らを使おうとしても、おいそれと有能な人が育つものではありません。

 今、タレントを面倒見ておかなければ、日本の芸能界は死滅します。ホテルやレストランが閉店しては、タレントも生きては行けないのです。歌舞伎と言えども観客数は激減し、この先の公演も不安です。そうなっては役者も芝居に集中できないでしょう。不倫でもしなければやってられないのかもしれません。と、またここでおかしな弁護をすると、また文句を言ってくる人があります。気を付けなければいけません。

 コロナも解決できず、飲食店従事者を失業させて、自殺に追い込んで、この国は一体何をしようと言うのでしょうか。

続く