手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

大阪の異常

鎌倉芸術館

 昨晩(4日)は鎌倉芸術館で落語会でした。芸術館は大船駅に近く、小ホールでも600人も入る劇場です。そこで三三師匠の落語会がありました。三三師匠が二席噺をする間に挟まりまして、私が傘出しから蝶を演じました。

 お客様はおよそ半分ほど、感染を考慮した上で、満席の状況です。反応も良く、お客様を見ていても、待ちに待っていた感じがします。私も久々ちゃんとした舞台での公演でしたので、とても気分を入れて演じることが出来ました。やはり舞台は定期的にやっていないと、何か世の中から忘れ去られたような気持になります。充実した晩でした。

 

 

大阪の異常

 そして、今朝(5日)は、富士、名古屋と指導のツアーに出ます。但し大阪はキャンセルになってしまいました。10年以上続いている指導の一角が崩れました。大阪府知事の判断が異常です。こんなことを続けていては大阪自体が廃墟になります。実際、先月に見た閑散とした道頓堀を見たらわかります。多くの店は廃業、閉店、休業です。人はほとんど歩いていないのです。ZAZA(劇場)の前では若手の漫才が通りの人に呼び込みをしていますが、人のいない状態で、若手の熱意も空しく潰えます。1年前に誰が道頓堀の今の状況を予測できたでしょう。世界一繁華な通り、道頓堀がこの有様です。

 コロナがいけないのではありません、人災です。人が人に無理解なのです。府知事は、感染を押さえるためと言って自粛を求めるなら、なぜ飲食店ばかりに自粛を求めるのですか、なぜ、地下鉄や阪急電車を2週間止めないのですか。電車を止めたなら確実に感染を減らせるはずです。初めにすることは電車を止めることでしょう。医者も、知事も電車のことには何も語りません。彼らは強いもののすることは野放しで、弱者にばかり責任を押し付けているのです。

 2分に一回満員電車を運行していながら、感染者が増えないならば、コロナウイルスは大したウイルスではないのです。そうなら飲食店が自粛をする理由はないのです。

 テレビも、レストランや居酒屋の様子ばかり映すのではなくて、真剣に電車の停止を語るべきです。電車が止められないなら、コロナの自粛を語ってはいけません。

 そもそも、日本の感染者がフランスやイギリスの状況になることなどあり得ないのです。日本の日々の感染者が2千人を超えたと言っても、それが1万人、5万人にはならないのです。なぜならないかは近隣の国々を見たらわかります。どこもヨーロッパのようになってはいません。日々の感染者が1000を超えたから、すぐに1万人になると言うのは杞憂です。人々に不安を煽っているだけです。風評被害をまき散らしているだけなのです。

 そして、2週間自粛を要請することは、問題を先延ばしするだけで、コロナの感染には何等解決策にはなりません。自粛を解けばまた元の状況に戻ります。その間に失業者を増やし、経営者は破産して行きます。仕事を失った人、財産を失って人はいくら薬を飲んでも治りません。破産に効く薬はないのです。それでも医者は無責任に自粛を求めます。病気を治すべき人たちが、風評を煽ることで人の生命を奪っています。コロナが残って人が死にます。

 感染しただけで人を入院させるなどと言う手段は、もっと病院を混乱させるだけです。そんなことをしたら。看護婦もベッドの数も足らなくなるのはあたりまえです。感染者は自宅で風邪薬を飲んで寝ていることです。重症者のみ入院したらよいのです。

 

 このままでは日本人はまともな生活はできなくなります。それを知って大阪府知事は自粛を求めますか。信じられません。普通に生活しつつ、感染を防ぐ以外、今なすべきことはないはずです。答えがはっきりしているなら、気持ちがぶれてはいけません。こんなこと、マジシャンでもわかることなのに、政治家も、医者も頓珍漢です。

あえて何度も書きますが、自粛は国を滅ぼします。

続く