昨日は大阪の指導でした。大阪は若手プロマジシャンが7人加入しています。他にアマチュアさんが3人いますが、今は、コロナでどなたも参加していません。その7人のうち昨日は4人参加しました。今日出演する人が2人いますので、その人の演技を何度も見て、少し直しました。まずまずいい仕上がりです。
大阪では基礎指導と手妻の二本立てで指導をしています。朝10時に来れば、午前中は基礎指導。午後から手妻です。半日いれば両方習うことが出来ます。大阪では徒弟制度が崩れてしまっていますし、指導をするプロもあまりいないようです。
そのため、多くのプロマジシャンは、プロから習う場所がないままネットで道具を買い、DVDでマジックを覚えているのが現状です。然し、それではアマチュアと同じ条件です。いつまでたってもプロとアマチュアとの差ができません。プロはアマチュアを超えて、はっきりとした技量の差があってこそ収入になるのです。
逆に言えば、どこでプロとして差別化をするのか、そこが出来てマジシャンの技量の差が決まってしまいます。全く稽古も、基本も学ばず、新しいことも考えず、アレンジも、演出も学ばないで、どうにかなろうとしてもどうにもならないのです。ある時期、人から学ばなければ、人より先に行くことはできません。
自身の不足に気づいたら、躊躇していてはいけません。前に向かって行動しない限り、誰も引き上げてはくれないのです。
トランプさんの感染
これはちょっと危険な兆候です。仮にトランプさんが悪化して、亡くなるようなことになると、アメリカは一層コロナに厳しい対策を取るでしょう。そうなると、イギリス、フランスが追従し、ロックダウンを再開する可能性もあります。それにつれて、日本が対策を強化することになるでしょう。
然し、そうなると、世界全体が同時不況になり、今の不況が一層大きな不況になります。かつて第二次世界大戦のおり、アメリカは不況によって、日本人や中国人の排斥運動が起きて、アジアの労働者を排除しました。ヨーロッパは、自国の所有する植民地を囲い込み、植民地内で他国の作った工業製品を排除しました。
そうした状況の中で、植民地をほとんど持たない日本や、ドイツ、イタリアなどの後発工業国は閉塞感の打開から、近隣の地域の支配拡大を画策し、それが第二次世界大戦の引き金になって行きます。
もうこの先、世界大戦は起きないだろうと思うのは間違いです。世界中で生活が苦しくなれば、人は必ず自国の苦境を、近隣の弱小国に責任をかぶせようとします。ほんの小さなきっかけで、近隣国との戦いが起きて、それがたちまち世界大戦に発展します。
案外50年後に今の時代を眺めた時に、トランプさんのコロナ感染が、第三次世界大戦の引き金になったんだ。と言う話にならないとも限りません。安易に極端な話に乗らないことです。極端な思想を持った人は怪しがってみる必要があります。
ZAZA公演
今日はこれから、道頓堀に行きます。大阪マジックセッションです。幸いチケットもまずまずの売れ行きで、開催は問題なくできそうです。この催しをどう大きく、面白くできるかがこの先の発展につながって行きます。
大阪の若手のプロマジシャンと、学生のアマチュアマジシャンによるコラボショウです。ここから新しいマジシャンが出て来ることを期待しています。もう少し大阪で多くのお客様が集まるようなら、東京のアマチュアや、プロマジシャンを何人か大阪公演に出演してもらいたいと思います。同時に、大阪のアマチュアや若手プロを東京公演に出演させたいと考えています。
そして、数年のうちに、マジックコンテストを開催したいと思います。コンテストに出て。入賞した人は、東京と大阪の公演に、交通費、ギャラ、宿泊費を貰ったうえで出演ができるようにします。今、若手のマジシャンにとって必要なのは、賞状でもなければ、トロフィーでもありません。本当に必要なものは、一階でも多くの舞台の出演チャンスであり、良き観客なのです。
よき舞台、良き環境を作り上げた上で、コンテストを開催すれば、そこに多くの人材が集まるでしょう。ここから優れたマジシャンが育ってゆけば、全国の市民会館に、マジックショウを売り込むこともできます。日本に千以上ある市民会館が、殆どマジックショウを主催し公演しないのはなぜか。それは多くのマジシャンが人を集める力を持っていないからなのです。
お客様を集め、マジックの公演を打つ。ここからマジックの発展は始まるのです。そのはじめの一歩が京の公演です。しっかり目標を持って活動して行けば必ず思いは達成できます。そのための苦労ならば苦労ではありません。なんとしても続けて行きます。
続く