手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

誤謬の末路

 昨日小池百合子都知事が「コロナウイルスが重大局面を迎えている。場合によっては都市封鎖もしなければならなくなる」。と、いよいよ極論から極論に話が進んでしまいました。おかしな話です。今現在、日本のコロナウイルスは伸び悩み、収束に向かっているはずです。少なくとも中国や、イタリアのような繁殖力は日本のコロナウイルスにはなかったのです。

 毎日、テレビの報道では、何人が感染したと人数を公表していますが、現実には微々たる数です。肺炎や、インフルエンザの罹災者や、死亡者と比べたなら、百分の一でしょう。テレビは、コロナの死亡者を語るときに、必ず、肺炎や、インフルエンザの死亡者も語るべきです。肺炎や、インフルエンザの感染のほうがどれほど恐ろしいかを伝えるべきなのです。そっちを語らずして、なぜ影響力の少ないコロナウイルスばかりを語りますか。おかしな話です。

 昨晩、志村けんさんがコロナウイルスに感染したとテレビで報道されました。志村けんさんは、持病もあるようですし、年齢も70歳ですから、合併症があると少々心配ではありますが、一般にコロナウイルスは流行り風邪です。ほとんどの場合、仕事を休んで寝ていれば治ります。特段大騒ぎの話ではないはずです。テレビでも、「お大事に」。と言えば済む話です。それを針小棒大に大騒ぎする姿は異常です。

 

 学校閉鎖も、都市封鎖もとんでもない話です。日本で感染者が増えないのは、世界の国々と比べても、日本の都市の衛生面が極端に高レベルだからです。疑う前に世界中のトイレと日本のトイレを比較してみてください。中国の地方都市では依然として路上で大小便をする人がいくらでもいます。風呂にも入らない人がたくさんいます。病院はあっても治療費が払えないために病気に行けないでいる人が大勢います。そうした国の衛生管理と日本とを比べたなら、日本の感染者が増えないのは明らかです。

 イタリアが感染者を増やしていると言っていますが、イタリアは北部の豊かな地域と、中南部の貧しい地域が極端です。ナポリの中世さながらの迷路のような都市を見れば、この国がいかにウイルスに無防備な国かはすぐにわかります。そのあたりに中国南部からやってきた労働者が住み着いて、コロナウイルスを増やしたなら、たちまち罹災者が増えるのは当然です。しかも、イタリアは日本のように医療が充実していません。

 南部は元々、アフリカやバルカン半島からやってきて住み着いた不法移民者が大勢います。不法であれば保険がありませんから病院にも行けません。そうした人々の中には既に疾患を持っている人も多くいます。その人々と、中国人の持っているコロナウイルスと重なり合えば、たちまち死者は激増します。

 しかし、しかしです。イタリアにとって幸いなことは国自体が気候が良いことです。これからどんどん暖かくなります。気温が上がって、雨でも降れば、温暖な気候と湿度によって、コロナウイルスは必ず減少します。7000人の死者は大ごとですが、まだ肺炎や、インフルエンザの猛威には及びません。

 

 そんなことよりも、健全に仕事をしている人々の今後がどうなるかが心配です。ホテルや旅行会社、観光バスなどの観光業が大打撃です。芸能関係者も同様にお手上げ状態です。国は、国民に一律10万円を支給するなどと言っていますが、健康な国民は仕事さえできる環境が整えば国の補助など求めません。補助金でどうにかしようなどと考えるのは間違いです。

 ここで私が常に言っているように、阿部首相が、「コロナウイルスは大したウイルスではない。罹ったとしても寝ていれば治る」。と言えばいいのです。それだけで、すべての仕事が再開し、平常の生活に戻ります。観光も芸能もデパートも、観客が集まりだします。国民の不安さえ取り除けば、必ず元の状態に戻ります。

 小池都知事の発言は人の不安をあおるだけです。そんなことを言ってどうなるものでもありません。リーダーは目先のことを語るのではなく、少し先のことを予測して発言しなければいけません。このままでは国が身動きできなくなってしまいます。世界に先駆けて、「もう大丈夫」。と言うべきなのです。日本の発言は世界中で注目します。そうなら、日本が率先して、少し世界を安心させるべきです。

 

 そうでないと、またとんでもない方向に話が進みます。自国がうまく行かないと、近隣の国に戦争をしかける国がいくらでもあります。それをチャンスと、戦争当事国に金を貸し、武器を貸して一儲けをたくらむ国や金貸しがたくさんあります。多くの国の思惑で戦争は大きくなり、互いが引くに引けない状況に陥ると世界大戦に至ります。

 1914年は、そうした地域紛争がヨーロッパ全体の大戦に発展したのです。初めはオーストリア国内のテロに始まりました。みんなが、この程度の問題はすぐに解決すると思っていたのです。それが終わってみれば4年にわたる大戦となり、700万人もの死者を出す戦争になったのです。これが第一次世界大戦です。フランスが参戦し、ドイツが参戦し、ドイツとフランスは戦車を使い、毒ガスを地下壕に撒いて戦いました。多くの死者を出しながらも、ドイツ兵士も、フランス兵士も、なぜ自分たちが互いが戦わなければならないか。訳が分からなかったそうです。

 初めの戦いの際にどちらに大義があるのか、そんなことは誰も語らなくなり、抜けるに抜け出せない戦争が続く内に、誤謬が肥大化して、目的を失ったのです。

 今の世界が1914年を笑うことはできません。ことさら問題を大きくして、世界中の人々の不安をあおっています。煽った結果、この先、世界中の国で不景気風が吹きまくるでしょう。どこに問題がありますか。無責任なマスコミ、煽りに煽る政治家。それに乗せられて、仲間を監視して、旅行や遊びをする人に陰口でやめさせようとする陰湿な人の目。世の中はどんどん悪くなってゆきます。

 何がしたいのですか。国民全体が被虐的な行動をとって、騒ぎを煽って、この先どうやって生きて行くのですか。馬鹿な真似はおやめなさい。寝ていれば治るウイルスをみんなで騒ぎ立てることは無意味です。同じ生きるなら、もっと楽しい世界に生きましょう。私の手妻でも見ませんか。大どかな江戸の夢がそこにありますよ。