手妻師 藤山新太郎のブログ

1988 年、1994 年に文化庁芸術祭賞、1998 年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞。2010 年には松尾芸能賞 優秀賞を受賞。 江戸時代に花開いた日本伝統奇術「手妻(てづま)」の数少ない継承者 藤山新太郎のブログ。

そもそも手妻の始まりは

 どうも、藤山新太郎です。

今日からブログをはじめます。

私は手妻師です、手妻はてづまと読みます。

日本の伝統マジックのことです。

歴史をたどれば1300年の昔に戻ります。

手妻という言葉ができてからでもおよそ400年になります。

 

 手妻は、一時期演じる人が減ってしまい。

絶滅危惧種の一つに数えられていたのですが、

何とか持ちこたえて、今では私の一門だけでも30人ほどいます。

ここへきて、日本の伝統芸能がブームになっていますね。 

 それは喜ばしいことですが、反面、まったく手妻を習ったことのない人が、

適当に着物を着て、和妻、とか、日本奇術と言って仕事にしている人がいます。

でも、それはそれでいいのです。

私の十代の頃には、消えてゆく芸能と誰もが思っていたのですから。

どんな形であれ、残ってゆくことはいいことです。

 

 ただしできることならきっちり継承された手妻を演じる人も出てほしいと思います。

そこで、私は、大阪、名古屋、富士、東京と四か所で手妻の指導をしています。

このブログでは、日常の私の舞台の話と、指導の話を中心にお話ししてゆきます。

 どうぞ気長にお付き合いください。